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fantasy ability
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reality ability‐第7話‐無意識の中の“真実”‥‥更なる“覚醒(チカラ)”‐-5

「“天真の器”を強化させにきた。抑制しているのだろう?」

皇希は自信あるように言った。

「‥‥‥」

少女は笑顔で無言。皇希を見ているだけだった。何を思っているのか解らなかった。

「お前は“本人”と意識が繋がっているはずだ。答えをもらえ。」

皇希は強気で言葉を発した。絢音は二人の様子を見ているだけだった。

「‥‥‥」

少女は微笑んでいるだけ。最初の一言以外に喋ろうとしなかった。

「お前を倒せば抑制を解除出来るか?」

皇希は幻想具現化を出し構える。それからは殺気が感じられ、絢音は驚いていた。すると、少女が喋り始めた。

「条件があります。“覚悟”を見せてください。そうすれば、許可がおりるようです。」

少女は皇希だけを見つめていた。皇希は言葉を聞くと、幻想具現化を解き少女に近づき右手を差し出した。

「手を掴め。そうすれば、“覚悟”が解る。」

少女は頷き、皇希の右手を掴む。



数分間、二人は互いに見つめていただけだった。その間、絢音は悲しげに見ているだけだった。

「解りました。貴方の“覚悟”を知りました。“天真”の全てを“一段階”だけ解きましょう。」

少女の周囲が輝き始めた。少女は皇希を何かを見透かすような目で見ていた。

「‥予定通りになったか?統神 晴那?」

少女は笑いながら消えていく。皇希は睨んでいたが、笑っていた。違和感がある笑顔だったが。

「皇希?一体何を知っているの?」

絢音が言った。

「‥‥今はまだ言えない。‥‥“天真の統器(てんしんのとうき)”よ。我らに肉体を。」

皇希は視線を逸らしながら言った。皇希の言葉に反応したように二人の身体が輝く。

「皇希!?“統能者”!!」

絢音は叫んだが、二人の身体は眩しく輝きを放ち絢音の言葉を無効化したように消した。


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