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『ミッション!』
【学園物 官能小説】

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『ミッション!』-1

part 1

最上階の端っこにある美術室――その窓際に立ち、眼下に広がる校庭を眺める。
……トラックを駆け回る少女達……サッカー・ボールを追い掛け回す少年達……。
う〜ん……。
「こうして見ると……祭りの屋台にある“金魚すくい”の金魚みたいだな……」
「お兄ちゃんて、意外と毒舌だよね〜」
煙草を捜してポケットを掻き回してた左腕に、ポニーテールの少女がガシッとしがみつく。
「くっつくな、瑠美。イーゼルに戻ってデッサンの続きやりなさい」
「飽きた♪」
猫が擦り寄るみたいに、頭を俺の二の腕に繰っ付け……左手をスラックスの上から俺の股間へ……。
「撫で撫で〜」
「瑠美……まず第一に、学校では『先生』と呼べ」
「そういう設定のプレイが希望なんだぁ?」
「……」
こめかみがヒクヒクする。落ち着け……落ち着けよ、俺。「――設定とかじゃなく、現実に俺は教師で美術部顧問、お前はこの学園の生徒で美術部員。何か間違ってますかね、藤村瑠美(ふじむら・るみ)さん?」


……。
藤村瑠美、二年生。成績優秀。スポーツはちょっぴり苦手だが、小柄な肢体にポニーテール、そしてタレ目……。まぁ、アニメだったら典型的な萌えキャラなんだろうが、いかんせん、何を考えて生きているのか不明だ。
策士と言うのか……瑠美が絡むと、最後に笑うのは必ずコイツなのである。
そして現在、コイツのお気に入りの玩具が……俺だった。


「お兄ちゃん知ってる? 今噂の学園“裏ランキング”」
他の美術部員は出て来た事が無い。ま、俺も学生の頃はそうだったから説教する気など毛頭ないけど……何故か、瑠美は毎日のように遊びに来る。
……そう、「遊び」にだ。
「女子生徒100人に聞きました。『コイツ、実は童貞じゃない?』ランキング――お兄ちゃん、先生でありながら堂々の第四位です! おめでとうッ!!」
「……」
現実に絶望したくなった。
「お兄ちゃん、童貞じゃないもんね〜。私がしっかり貰ってあげたんだから♪」
「……」
相手したら負けだ。
俺はポケットから煙草を出し、一本抜き取り口に咥えた。――ブルブル震える指でライターを操り、火を点ける。
……校内禁煙の為、教頭に見つかるとやかましいのだが、煙草でも吸ってないと心が保(も)たん。
ジィィ〜〜……
「ん? 『じぃぃ』??」
予想はついたが、改めて目の前の現実を直視する。
――瑠美がしゃがみこみ、俺のスラックスのファスナーを降ろしていた。
「……何をしている?」
訊いても何もならないのは判っている。判ってはいるのだが……。
「んとねぇ……“可愛がり”??」
上目遣いでそういうと、俺のモノの先端に軽くキスをした。――相撲関係者が聞いたら激怒するぞ。
「チュッ……チュプ、チュプ……んん……」
先端を指で支え、裏すじを根元まで啄(ついば)むようにキスを繰り返す。そして……袋にも舌を……、
「……んん……ンッ!」


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