『鵺』-7
伸治の机から消しゴムが落ちた。それは不規則なバウンドを繰り返し、理沙の足元近くで止まった。
足元に手を伸ばし、消しゴムを拾う理沙。伸治は振り向くと席を立って彼女に近寄った。
「ありがとう。野澤さん」
理沙の差し出す消しゴムを受け取る伸治。
(…あっ……)
お互いの目が交わる。その時、伸治は薄笑いを浮かべ、嘲るような目を理沙に向けた。
その瞬間、理沙の心臓は激しく脈打ち、ぞくぞくとした感覚が身体を駆け抜けた。
感覚は彼女の下腹部に集まり、秘部を疼かせる。
(…あああ…なんで……)
花弁は蜜液を溢れさせ、理沙のショーツを濡らした。
快感に身を震わせる理沙。彼女は立ち上がると、俯き加減で教師の前に立った。
「…あの…トイレに……」
身体を震わせ、消え入りそうな声で訴える理沙に異常を感じ取った教師は、すぐに許可をした。
彼女は逃げるように教室を後にすると、比較的誰も来ない図書館そばのトイレに駆け込んだ。
「…ふぅ…ん…」
もどかし気にショーツを下げる理沙。蜜液は内腿に伝い流れてる。
「ふぁっ…ああぁ…」
中指が膣内に飲み込まれる。
自身でも分かるほど、熱く、ヌルヌルになった肉壁。
理沙は顔を火照らせ、切なげな表情で声が漏れそうになるのを必死に堪える。
中指の動きは激しさを増し、液と空気の混ざり合う音を、わずかに発し続ける。
「…ンンンンッ!…ううん!…」
理沙は一気に昇りつめた。
肉壁が中指を締め付け、熱い蜜液が湧き出て包み込む。
「…はあっ!…はぁっ…あぁっ」
肩で息をする理沙。
昇天の摂那、目を閉じた彼女の網膜には伸治の嘲るような目が映っていた。
理沙の心に、伸治の存在が大きく広がっていた。
放課後。屋上に立つ理沙。再び伸治をここに呼んでいた。
激しく辱めを受けた場所。
昨日の行為を思い出しただけで、理沙の下腹部は熱を帯ていく。