愛奴隷@-6
「な、何するんですか!」
「これも検査の一環だ」
逃げないように腰をがっしり掴む。
くっつくと、シズカの尻の柔らかさがじんわり伝わった。
締め付けも最高だ。
いれただけでイきそうになるとは、相当良い器に違いない。
「やめてください。あたし、まだ一度もしたこと……な……」
「うるさい。……お前はこれから数え切れないほどこういう事されるんだよ!奴隷だ
から、奴隷だから仕方がないんだよ」
仕方がない。仕方がないんだ。
だから、こんな事をする俺が悪いんじゃない。
シズカが奴隷であることと、主が悪いのだ。
パンパン
俺は休むことなく腰を動かす。
シズカの柔らかな尻に腰を打ち付けてやる。
「ああん!……んっ!…はぁ……やめ…あんっ!」
その度にシズカは、何とも官能的な声をあげた。
正直、何だかんだ言っても、頭の先が麻痺しそうなくらいに気持ちが良かった。
まっすぐ伸びたシミ一つない綺麗な背中に舌を這わす。
意味があるわけじゃない。
ただそのあまりの美しさに魅入られていた。
「あんっあん!どうして……!はぁん!」
空いた手で、股の下からクリ○リスを刺激してやる。
とびきりいい声が響き渡って、俺は早くも絶頂を迎えそうだった。
「はぁ!ああああんっ!だめっ!あんっ!……はぁん!」
シズカの激しい声。
どうやら一緒にイクことができそうだ。
俺は肉棒を抜き取り、その綺麗な背中に欲望のすべてを放った。
「で、どう?」
果てた俺を馬場はニヤニヤと見下ろしている。
「良いですよ。かなりの業物ですね」
「ふーん、でもあれは持たないねぇ。せいぜい三ヶ月かな」
「持たない?」
馬場の奇妙な言葉に、俺は聞き返す。
「三ヶ月で『壊れちゃう』よ。華奢だし、何より精神が弱いように感じられる」
だってほら、と言ってさっき果てたシズカの方へ顎をしゃくる。
しくしく泣いていた。
処女を奪われたのが悲しいのか、この屈辱的行為のあまりの恥ずかしさに耐えられな
くなったのか、わからないが。
「処女を奪われて毅然としていた子ですら、七ヶ月が限度だったしね」
「その、『壊れる』って何なんですか?」
そんな俺の不思議そうな顔に、馬場は心底嬉しそうに笑った。
「そっかそっか。日向は壊れた人間を見たことないんだったなぁ。そりゃもう」
クックック、とおかしそうに笑うが、たぶんそれは普通の倫理観を持つ人間にとって
は、おかしくもなんともないことなんだろう。
むしろ、嫌悪すべきことなのかもしれない。
「『壊れる』って死ぬことですか?」
「少し違うなぁ。当人には死ぬよりツライんじゃないの。ま、『壊れた』子はしばら
くして大抵自殺するものだけれどねぇ」
まったくわからない。
が。
無垢なシズカの瞳を俺は思い出す。
俺は人間だ。当たり前の倫理観を持つ人間だ。
この医者のように狂っちゃいない。
別に正義がどうとかいうつもりはない。
ただ、人が死よりも苦しい苦しみを受けようとしているのを、黙って見過ごせるほど
冷たくはない。
「馬場、さん」
「ん?」
「いままで何人の愛奴隷が壊れていきましたか?」
「ざっと100人くらいかなぁ。主があの方になってからだから」
正確な人数すら彼女らは覚えられていないらしい。
怒りが沸々と沸き上がるのがわかる。
「そうですか。じゃあそれ以上は増えること、ないですね」
そう言って、俺は診察室を後にした。
シズカは今日の夜にでも、俺の部屋に来るだろう。
俺は愛奴隷飼育係。彼女を助けられる唯一の人間だ。