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けんちゃん
【悲恋 恋愛小説】

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けんちゃん-1

季節は冬。私は中学3年生の受験生である。私の名前は酒井利江(サカイリエ)。一応東京に住んでるけど東京のはじっこで大都会とはかけ離れてはっきり言って田舎だった。
こうゆう訳で田舎で生まれ育った大都会に憧れ私は親に頼み込んで、東京の中心にある高校を受験する予定である。…けど私の学力じゃ全然受かりそうじゃないから中3になってから毎日最低3時間以上勉強してる。受験に近づくごとに勉強の時間が増え今は一日5時間が当たり前。何もかも憧れの大都会の学校に入学するためである!!
そんなある日の夜、いつものように、自分の部屋で苦手な理科の勉強をしていたら
♪♪〜♪〜

ベッドの上においておいたケイタイがなった電話のようだ。時刻は既に12時を過ぎている。こんな時間に一体誰だろうと?と思いつつ急いで電話にでた。
■利江『もしもし
 ?』
■相手『もしもし
 オレだけど健二
 だけど、ごめん
 な?こんな夜遅
 くに電話して…』
健二とゆうのは、私の隣の家に住む一つ年上の地元の高校に進学校した幼なじみの先輩だ。中2までは毎日のようにお互いの家を行き来してて最近でもとても仲がいい幼なじみだ
■利江『健二先輩
 ? 大丈夫?私
 いつもこの時間
 帯は余裕で起きて るからw』
■健二『余裕で起
 きてるって…利
 江、毎晩勉強し
 過ぎだよ…』
■利江『だって受
 験生だし、しょ
 がないよ(^-^)
 てか用事あるん
 でしょ?何?』
■健二『……』
■利江『ん?』
■健二『俺な…』
健二先輩は何か大切なことを言おうとしていたのが雰囲気でわかった。私は健二先輩にそれを言いやすくするためにこんなことを言った
■利江『ホントこ
 の頃寒いよねぇ
 〜!?けどこの寒
 さで眠気吹っ飛
 ぶんだょね(^-^)
ねぇ?今から一
 緒に近くのリス
 公園行かない?

と言って外で話そうと誘った。リス公園とゆうのはちっちゃい頃に毎日のように健二先輩と二人で遊んだ近所の公園のこと。遊具はブランコとジャングルジムと鉄棒と砂場と滑り台しかないちっちゃな公園だけど健二先輩はちっちゃい頃いつも
『ボク!!リス公園大好き!!』
と言っていた。だからリス公園に行こうと誘ったのだ。
電話を切り、急いでコートとマフラーを身につけて一階の寝室で寝ている両親にバレないようにそっと玄関のドアを開け外に出た。するとうちの門の前で健二先輩が待っていてくれた。
健二『行こうゼ』
利江『…うん』
二人は無言で歩き出した。徒歩2、3分くらいで目的地のリス公園についた。すぐに私たち二人はブランコのそばにあるベンチに腰掛けた。


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