イヴの奇跡U-5
『ん…』
小さく吐息を漏らして神崎は、はち切れそうな自分のモノをゆっくりと充分に準備が整ったイヴの中に押し込んだ。
―ぐちゅ、ぐち…
『ふぁ……ぁぁぁあっ…!!』
欲しいと感じていたものが壁を押し分けて自分の体内に侵入し、イヴは喘ぐ。
『ゃぁ…イき…そうっ…』
待ち侘びていた大きな快楽に、意識ごと流されそうになるイヴをぎゅっと抱きしめる神崎。
『まだだからな…』
そう言って、胸の突起を強く摘み腰を激しく動かした。
『んっ、んぁぁ…ひっ……んぁぁっ……!!』
奥を突かれ体が無意識的に跳ねる。卑猥な音に恥ずかしさを感じるも病み付きになりそうな快楽の波。
『んっ!け…ぇ!』
ぐわんぐわんと波は高くなり何かが込み上げてくる感覚にイヴは神崎の名を呼ぶ。
『ん…、イケっ…!』
神崎もギリギリなのか、短くそう言うと一心不乱にイヴを突き上げた。
『ふぁ!ぁ…んあぁ!奥っ、いっちゃ…!』
パンパンと肉と肉が擦れる音。
神崎のモノがイヴの中を出入りするたびに敏感な場所にも擦れてイヴは絶頂を向かえる。
『んぁ、ぁ、、やぁ…ぁああああっ…!』
『…っっ!!』
二人はほぼ同時に果てた。
神崎は射精する瞬間にイヴの中から自らを引き抜いたが、神崎の欲望はイヴの陰部へと飛び散ったのだった。
ハァハァハァハァ…
二人の荒い息使いだけが部屋に聞こえる。
神崎はイヴを後ろから抱きしめたままイヴに寄りかかり肩で大きく息をしている。
またイヴも、自分の体温で温かくなったキッチンで肩を動かしている。
『これじゃぁまるで獣だな…』
と、反省する神崎。
近くにあったキッチンペーパーを2、3枚引きちぎりイヴの内股から流れる精液を拭う。
『けぇ?』
と、イヴがくるりと体を反して神崎と向かい合う。
─ぎゅっ。
フワフワと緩い髪がなびいた残像が神崎の瞳に映った。
豊かな膨らみがたゆん、と揺れて冷えた神崎の体に温もりを与えた。
『……どうした?』
突然のことに少し驚きつつも神崎はそっ、とイヴを抱きしめる。
神崎が驚いたのは突然イヴが自分に抱きついてきたからである。
だが、驚いて何も出来なくなる男とは正反対に、反射的にイヴに手を回す辺りが少々、女に慣れているように感じられる…。
『なんだ…急に。』
フワフワした髪を撫でる神崎。
イヴの髪を撫でることが最近癖になりつつある。
勿論…彼自身自覚していたり。