罪〜Revision〜-4
「何おっきくしてんのよ!」
鼓動がひと際高くなる。
大きな声で、その場をごまかそうとする亜紀。
和哉は俯たまま、
「この頃変なんだ。裸を見ると、こうなるんだ」
亜紀も保健体育や友達の家で見たアダルトビデオで、多少の知識はあった。
「この間って?」
「友達のアッちゃん家でビデオを見てから。それ以来、おかしいんだ」
和哉はそう言うと今にも泣き出しそうな顔で、
「ボク、変なのかな?」
亜紀はそんな弟がいとおしく思えた。
「大丈夫。健康な男の子は皆んなそうなるの」
そう言って和哉を見つめる。彼は亜紀の言葉に安堵したのか、
「姉ちゃん、キスしていい?」
和哉はそう言うと姉の肩を引き寄せる。亜紀はその力に驚いた。弟のどこにそんな力が有るのかと。
「うっ…ん…」
引き寄せられた亜紀の身体は和哉と重なり、弟の熱くなったモノが亜紀の下腹部で擦れていた。
〈あ〜あ、ファーストキス和哉にしちゃった。でも良いや……〉
お互いの唇が重なり合い、和哉は無意識に姉をさらに引き寄せようとする。その力強さに亜紀は思う。
〈弟といってもやっぱり男なんだ〉
2人の唇が離れる。荒れた息遣いが鼓動をさらに加速する。
和哉は亜紀のわずかな隆起を見つめ、
「…姉ちゃん、胸触って良い?」
「…うん…」
可愛さといとおしさが混じる感情で、亜紀は弟に胸を突き出す。
和哉は昔やっていた〈触わり合い〉を思いうかべつつ、別の昂りを覚える。
隆起した亜紀の胸は以前見た時よりも成長していた。和哉は顔を近づけ、紅色の蕾を口にふくんだ。
ちゅっ
「あっ!はぁん…」
突然の出来事に驚く亜紀。
だが、身体の中を電気が走り抜けたような感覚に、思わず声が漏れた。
初めての快感だった。
その後も執拗に蕾に吸いつく和哉に亜紀は切なげな声で、
「ん…あぅ!…和哉ぁ…やめ…んんっ!…やめて…ダメぇ……」
和哉の唇がようやく亜紀の蕾から離れる。
「お姉ちゃん。これどうしよう?」
和哉のモノは赤茶色の幹は硬く、亀頭は真っ赤に張れ上がって先汁を滴らせている。
朦朧とする意識の中で亜紀は、弟のモノを触った。初めて触る興奮した異性の性器。
硬さにも驚いたが、漂う〈オス〉の匂いに亜紀は興奮していった。