えっちな彼-3
「えっ、遼くん…なんで…」
「何でって…見舞いに決まってんジャン」
動揺して慌てるわたしをしりめに、遼くんはヒョウヒョウとした様子で中に入ってきた。
そしてわたしの顔に近づいてきたかと思うと、そのままおでことおでこを押し当てられる。
「!遼く…」
「ジッとして」
そんな…ジッとしてろなんて…むり…
唇が触れそうなくらい、遼くんの顔が物凄く近くにあって、風邪の熱とはまた違う意味で、身体が熱くなってしまう。
それでも、おでこはくっ付けられたままで、耐え切れず真っ赤になって目を押し瞑っていたら、遼くんがちょっと悪戯っぽく笑ってみせた。
「思ったより熱あんな。俺が介抱してやる」
「遼く…?」
遼くんは掛け布団を剥いだかと思うと、ギシッと音を立ててわたしの上に乗り上がってきた。
そして戸惑うわたしの服の中へ手を入れようとする。
「!だ、だめっ…」
「なんで…?いーじゃん。ヤろうよ」
とっさに遼くんの胸板を押して、止めようとしたら、その手を彼に掴まれた。
目の前には慣れたように甘く笑う遼くんの顔…。
身動きが取れなくなったわたしは、真っ赤になった顔を背けて言う。
「だ、だって…熱、移しちゃ…んんっ」
わたしの言葉を遮って遼くんが唇を塞いできた。
有無も言わせず、強引に開けられた隙間から遼くんの舌が押し入ってくる。