秋と春か夏か冬 12話〜『サヨウナラ』〜-6
……美雪…。
お前と再会できるか……わかんないけど…俺はもう1度会いたい。
会って言いたいことがあるんだ。
それは友達として?恋人として?
そんなんどーでも良い!
…冬白美雪と出会った…1人の人として……秋津恭介が言いたいんだ。
まず謝りたい。
『遅れてごめん』って。
そして文句を言いたい。
『勝手に行くんじゃねーよバカ野郎』って。
そして……次に…こう言うんだ。
『やっと帰ってきたな…おかえり美雪』って。
その時がいつかは……わからない…だから……それまで………美雪……
さようなら。
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あれから…なん分たっただろう?
時間はわからないが…少ししてから杏子…それに理緒、鈴もやって来た。
「…間に合ったか?」
杏子が聞いてくる。
「……いいや、駄目だった…」
「…そうか……」
「…恭介…」
理緒は口を開くが、そこから先が出てこなかった。
鈴音は何も言えずに落ち込んでいる。
(…あれ?みんな誤解してない?)
とりあえず場の空気が重いので恭介が誤解をとく。
「みんな…勘違いしてるぞ。確かに間に合わなかったが、落ち込んでない…まぁ少しはヘコんでるが大丈夫だ。てゆーか…いかにも美雪らしくて笑っちまうくらいだよ」
そう言って笑う恭介。