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campus life
【青春 恋愛小説】

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campus life 2〜再会〜-2

「そ…そういえばさぁ!」

重くなった空気を変えようと龍が話しだした。

「入学式の時に零に跳び蹴りを喰らわせた二人組とは再会したの?」

「あっ!それ俺も気になってたんだよ!」

……でも結局また女の子の話。

「で、どうなんだよ零。ドラマみたいな運命の再会はあったのかい?」

瞬と龍が目を輝かせながら聞いてくる。何をそんなに期待してるんだか…。

『残念ながらあれから一度も会ってないし、見かけてもない。こんだけ学生が多いんだし仕方ないだろ。』

そう言うと二人はあからさまにがっかりしたようなリアクションをした。

「ちくしょお…なかなか可愛かったのによぉ」

「なかなか上手くはいかないもんだね」

『それよりもうすぐ午後の授業始まるぞ。』

「まじかよ?てか次の時間の授業は何だったっけ…」

「三人で仲良く教育学だよ。瞬、頼むからそろそろ自分の時間割くらい覚えてくれよ、僕は君のマネージャーじゃないんだからさ。」

「いいじゃんかって、頼りにさせてもらいますよッッ龍!!」

「まったく高校の時から何も進歩してないんだから。」

『二人ともあんまりふざけてる時間はないぞ。』
「よし、じゃあいくか〜!」

「はいよっと!」




午後最初の授業である教育学は新入生の必修科目のため学校で一番広い大講堂と呼ばれている部屋(といっても小さなホールに匹敵するぐらいの大きさ)で行われる。

「余裕で間に合ったな。」

「まだ時間あったじゃないか、零」

『ああでも言わないとまた開始ギリギリに走って駆け込むハメになりそうだからな。』

「計算済みかよ…」

部屋の一番後ろに三人で並んで座る。

「そういえばこの授業って一年は必修だろ?じゃあさっきの話の二人もいるんじゃね?」

「確かに!!じゃあちょっと探してみるか!!……ほら、零もだよ!」

二人に言われて仕方なく教室を見渡してみる。
かなり特徴のあるコンビだったから、居ればわかりそうなんだが……見当たらない。

『いないみたいだな』

「こっちも駄目。瞬、いたかい?」

「いや…みつかんなかった。」

そんなことをしてるうちに担当の教授が入ってきて授業が始まった。

「みなさんこんにちわ、でわ今日も出席カードを配りますので取りにきてください。」

席をたち、言われたとおりにぞろぞろと教卓に出席カードを受け取りにいく。


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