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年の差
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年の差-番外編-10

「ね…篤…その…」
菜海が恥ずかしそうに頼んでくる。
俺は、微笑んで菜海の左胸…丁度、心臓がある位置のところに、キスをする。
「きゃぁ」と、菜海の声を胸の辺りで、聞きながら、ベッドの頭の辺りにあるタッチパネルで、明るさを調節した。

再び、菜海の体に触れようと、手はブラに、視線は上半身に移る。
さっきより、薄暗くなったものの、テーブルの上にあるメニューは何とか読めるぐらいであった。


俺の右手が、ブラの肩紐に触れる。
人差し指で、紐を辿り、胸を締め付けている元凶へと、指を運ぶ。
俺は、その元凶を取り除くべく、手をかける。
菜海は、恥ずかしそうにしながらも、背中を浮かせ、俺に目で訴える。
『早くして』、と。
表情とは裏腹に、体が素直なところが、可愛い。


ブラを外すのが、愉しいと思ったのは、何年ぶりだろうか?
いや、もしかしたら初めてかもしれない。


そう思うと…





俺は、どんな気持ちで、セックスしてきたんだ?





止めた。
今からは、もう何も考えない。



菜海のブラを外し、ジーパンを脱がせ、俺も、服を脱ぐ。


お互い、裸になり、求める。
こうなると、ただの『動物』だ。


俺は、目の前にある性欲を満たすことに、徹した−





お互いが、果てた後、菜海は疲れたのか、ベッドの上で寝ていた。
俺は、シャワーを浴びるために、風呂に入る。

扉を開けると、だいたい同じ造りになっているのか、どこでも見られる景色が目に入った。
大きなバスタブ。
液晶テレビ。
風呂桶一つに、ニ脚ある椅子。
ただ違うのは、内装。
ここは、カスタードクリームに近い色した壁。
とても、ヤル気にはさせてくれそうもない色だ。
ただ、情事の後には優しい色かもしれない。


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