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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……恐怖の大魔王…………No.5-7

「さて、頭の良い細川くんに合計得点を出してもらおうか亮?」

「あぁ、俺数学苦手だから足し算出来ねぇよ!しかし、本当にこりゃ巨象とアリの戦いだな。」

数学を2つとも満点近くのくせに楽しそうな亮


「ばっ、バカな!!これは何かの間違いだ!!そ、そうだ!君らはカンニングでもしたのだろう??そうに違いない!!」
動揺しまくりの細川

「さて、一つ言うことを聞いてもらおうかな?細川くん。」

「うっ……。ま、まぁいい。ほとんどのお願いなら金が解決してくれるからな!!」

とことん救えないやつだ…

「じゃぁこのマイクに向かって"ぼくドラ○もんです!!……じゃなかった…。ぼく一年五組、細川広樹です!!実は僕、小林亮くんその他一名にテスト勝負をして見事に散りました。罰としてこれからは僕のことをピロキって気安く呼んでね♪?"って大きな声でハキハキとよろしく!!」
藤英学園放送室Aマイクと書かれたマイクを細川に向ける。

「そ、そんなこと出来るわけがっ!!」

「出来ないんだ?このマイクさ、さっきからスイッチ入ってるんだよね……この教室以外に全校放送で。ほら、廊下。」

何時の間にか集まった学年関係なしの多大なギャラリーを指差す。


「くっ…………」

ちょっと可哀想だったかな?
しぶしぶマイクを手に取り
「ぼく…………です。じゃなかった、……………です……………」

と小さな聞き取れない声で話す

「もう一回ちゃんと聴こえるように」
と俺

「ぼく…………です………」
先ほどと変わらないピロキの小さな声


「もう一回大きな声で」
と亮。


すると、何か吹っ切れたような顔になったピロキ
かけていたメガネをカシャン…と外して、
「あー、マイクテストマイクテスト、本日も萌え萌えなり……」
ん……?最後の辺りからして
かなーり、嫌な予感がするのだが……

ピロキはスゥッと大きく息を吸い…
「ぼくドラ○もんです!!……じゃなかった…。ぼく一年五組、細川広樹なの♪実は僕、小林亮くんその他一名にテスト勝負をして見事に負けちゃったの………、テヘッ♪罰としてこれからは僕のことをピロキって気安く呼んでね♪?待ってるよ(ハート)あとね、ぼく、今までお父さんの迷惑にならない為にキャラ作ってみんなをダマしてたの……本当のぼくはこっちが素なんだ!みんな、これまでダマしててゴメンね…?」
身振りもアイドルも真っ青な可愛さ
何時の間にか来ていた放送室ビデオカメラ(生放送)に向かって上目遣い
……………


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