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「巡る季節に」
【悲恋 恋愛小説】

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「完全なる私信」-2

何と言えばいいんだろう。
そう、最後に貴女を見送った朝、唐突に選択肢として浮かんできたと言うのが正直なところです。
そんな気持ちで安易に進路を決めてしまった僕を貴女は笑いますか?

貴女は、僕を、笑いますか?

今すごく貴女の笑顔に会いたいです。

こんな事を言うとまた貴女を困らせてしまうかな?
「君はいつまでも甘えてばっかりで成長しないね」なんて言われてしまいそうな気がします。


詮無いことをつらつらと書き連ねてしまいました。
本当は、進路を決めた報告だけを墓前にしたかったのですが、僕は貴女のお墓を知らないのでこんな形での報告になってしまいました。

宛先不明で戻ってくるのが恐いので送信ボタンは押しません。
春までには体を治して前向きな気持ちを取り戻したいと思います。
では、また桜の咲く頃に。


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