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年上の事情。
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年上の事情。‐9-5

「それから‥」


え?


「それから、
ちょっと頑張りすぎ。
なんでも一人でやってしまう。
強がりで‥だけど」



「も、もういいです!」


もう、それ以上は言わなくていい。



しかし、
部長はそれでも続けた。



「だけど、
本当は弱い、強く見せてるだけ。
本当は誰かに縋りつきたいくせに、強く見せてるだけ。」


あー‥


そうだ。
部長の言う通りだ。



あたしはプライドが高いから‥



一人で大丈夫と強がってしまう。



「立花の気持ちは、お前が一番分かるだろ」



「え?あたしが?」



「年上を好きな気持ち」



あ。



「いや、でもあたしは片山さんとは全然違う。あたしは‥全然ダメだもん」



部長は首を横に振った。


「‥立花からしたらお前は大人なんだよ。強くて、一人でなんでも出来る。

分かんねぇけど、きっと昔のお前が片山に想ってたことと同じことを想ってるんじゃないか」




あたしは立花くんの視線を感じるたびに「出来る女」を装っていたかもしれない。


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