**突撃!!ヲタク訪問!??午後編**-3
「あぁ‥日和ちゃん、いたんだ。」
えぇっ!???
なぜか先輩からとっても、それはもう絶対零度の眼差しで見下ろされています‥‥。
大好きな銀フレーム眼鏡がそれはもう涙がキラリ☆してしまいそうなくらい怖いです。忘れていました。私はあの第二図書館の一件で片桐先輩からおかしな人と認識されていることを‥。
んっ?
先程の会話をしばし巻き戻ししてみよう。
「晴輝ッ!!」
「由樹は……うんぬん‥」
二人は下の名前で呼び合う仲なんですか!??
ぅわぁ‥
おそらく、いや絶対あの二人が並ぶと‥‥‥
やっぱりッ!!眩しいッ!!
後光が差してる‥。
私、今すごく贅沢な光景を見てる気がするよ。
うっとりしちゃいます‥。二人がどういう仲なのか、という疑問も浮かびますがもうそんなこと、どうでもよくなってしまうくらい素晴らしい、もう絵画を見ているような‥‥。
「そんじゃあまたな。日和っ!!おいで。」
瀬戸先輩は飼い犬を呼ぶかのように私を手招きする。それに招かれるように私の足は瀬戸先輩の方へと……
ぅえぃっ!??
「晴輝は俺のもんだから」
「ひぃえ!??」
「じゃあね日和ちゃん。」
そう言って爽やかな笑みを残し片桐先輩は歩いていった。耳元に不審な呪文を残して‥‥。
「日和、さっき由樹になんて言われたの?」
「ぇえッ!???べべべ別に何も!!!」
晴輝は俺のもんだから
晴輝は俺のもんだから
晴輝は俺のもんだから
どういう意味!????
もっもっもっもしかして‥片桐先輩は瀬戸先輩のことが‥‥‥
いいやいやいやッ!!!
まさかぁ、だって片桐先輩は第二図書館で女の子としてたじゃない!!
でもあの女の子はありがとうございましたとか言ってようなぁ‥‥つまり付き合っている恋人ではないということ?
晴輝は俺のもんだから‥
やっぱりそうなの?
片桐先輩は瀬戸先輩のことが‥‥
んっ?
なんか道行く人に見られている気が‥‥
先輩が見られてるなら分かるけどなぜ私‥‥?