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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**突撃!!ヲタク訪問!??午後編**-4

「ってちょっ※☆◎*!!」

「ん?どうしたの?てか、今何て言ったの?」

「んではびゃ#@※‰!?」

なっ‥なっ‥

ひっ‥ひっ‥

「てっ‥てっ‥ひっ‥」

「て?」

「左‥手!!!」

「左手?特に何も持ってないけど?」

「ちがッ‥先輩のじゃなくて‥わっ私の!!」

「あぁ!!だって日和小さいからはぐれないように‥。あっ!!もしかして照れてるの!??」

んだっ‥‥
だって……

冒頭でもお伝えしたように私は年令=彼氏いない暦な訳ですから、もちろん男性と手を繋いたことなんてある訳ありません。
でもいつかは好きな人と街を歩きながら、手を繋いで買い物したり映画を観たりしてみたいなぁなんてありがちな夢を見ていました。

でもでもでもっ!!!
いやいやいやっ!!!

いや、嫌なわけじゃないんだけど‥‥

むしろありえないほど嬉しいんだけど‥‥

私のような凡庸な人間が先輩みたいな秀才で容姿が優れている人間と手を繋いでいるなんてっ!!!

私が歓喜に浸っている中、先輩は私の手を引きずいずい進んでいき‥‥

えっ‥‥
えぇっ!???

ここはどこですか!???
何っ!??今にも藤岡弘の後ろ姿が視界に入りそうなくらい鬱蒼としたジャングルではありませんか!!!
先輩は私をどこに連れてくつもりなの!???


――男はオオカミなのよぉ♪気を付けなさいぃ♪

――嫌がられると逆に燃えるものなんだよ?


今までの瀬戸先輩の行動パターンを統計的に見て、さらにデータ化し、これからとるであろう行動と起こりうるであろう事態を予測すると‥‥‥


最上級に危険な気がする。

たぶんそう考えたのは私だけではないはずっ!!!
どうしよう‥‥。



ジャグジャグジャグ‥‥‥

はぁ‥はぁ‥

私、実は(本日2回目の告白)

今まで隠してき(以下省略)

体育で2以上とったことないんですよッ!!!

そんな運動音痴な私はもちろん息が切れてぜぇぜぇ言ってる訳ですよ。
前を行く先輩と手を繋いでいなかったら、今頃私はこの日本とは思えないジャングルで独り淋しい末路を送っていたかもしれません。


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