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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**突撃!!ヲタク訪問!??午後編**-2

そして走って急いで髪を振り乱して到着した駅には、私を待っているであろう人物は見当たりません。

ちなみに髪型は通常通りで服もこれといってお洒落した訳でもなく、かといってダサくもない、ちょっと今日は友達とお洒落して出掛けるくらいの格好です。
でもやっぱり学園のアイドルである先輩の隣を歩く訳だから変な格好はできないから、ちょっとやっぱりいつもより頑張ってみたりしちゃったりして‥‥

「ねぇ〜暇ならあたしとどっか行こうよぉ〜♪あたしが奢るしさぁ!!」

「いやぁ、なんとも素敵なお誘いなんだけど待ち合わせてる彼女がいるんだよねほらっ!!ひよりっ!!こっちおいでっ」


いやぁ〜ちょっとぉ〜‥‥

行きづらいだろッ!!!

察しろボケッ!!!

つーか何、逆ナンされてるんですか!??
そりゃあ確かに先輩は格好良いけど‥‥

格好良いけど‥‥‥

‥‥‥‥‥。

あかんっ!!!
やっぱムリでしょ!!!

あんな人の隣を歩くなんて私には荷が重すぎます!!!いくらなんでもあれは格好良すぎるでしょ!???
さっき家にいるときはよく見てなかったけど、先輩の私服姿はもう芸能人が今日オフで街に来ちゃいましたくらい格好良いオーラ全開で道行く女性、いや男性ですら振り向いて見ちゃってるじゃないですか!???


あぁーもぅ帰りたい‥。


ぅわっ…
こっちに歩いてくるよ‥‥どうしよう‥。


「晴輝ッ!!」

「あっ…お前、何してんだよ?」

「そっちこそ朝からどこ行ってたのさ?」


あっ!!最初に言っておきますが、この会話に私は含まれておりません!!

突然、私の頭上斜め45度から声が降ってきた。
しかも私がよく知ってる声でまさかそうであるはずがないとは思いながらも視線を上へ‥‥

「由樹は今日、図書館行くとか行ってなかった?」

「うん、でも疲れたから帰ってきた。晴輝は何してんの?めずらしいね休みの日に外にいるなんて。」

「今日はねぇ日和とデートなの♪」

「ひよ‥‥り?」

「ででででででぇとなんかじゃっ!???」

はい!!初めて会話に割り込む息苦しさを感じた渡辺日和16歳です!!!
デートなんてさらっと言葉が出なくて、まさにでぇとって感じに小さいぇを発音しちゃったよ!!


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