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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**突撃!!ヲタク訪問!??午後編**-1

私、実は‥‥

今まで隠してきましたが‥(別に誰も聞いてないって言わない)

年令=彼氏いない暦

な訳で‥‥

富良野は今日も寒い訳で‥


つまり‥‥

初デートなんですよッ!??


何着ればいいの?
髪型はどうすればいいの?どこへ行くの?

なぬっ!???
まずいッ!!!!!

あと13分38秒しかないじゃん!!


どどどどどどっ‥‥

どうしようぅぅ――ッ!!!!



とりあえず、今まで大事にとっておいたピンクのシフォンワンピースを‥‥

いやっ!!待て待て。
これは私にしてみれば大事な初デートだけど、先輩にしてみれば十回‥いや、百回のうちの一回‥いや、午後からだから半回なのかもしれない。
もはや、これはデートなのか?という疑問を拭い切れないですよね。
そんなデート(仮)に気合い入ってます感を出しまくりのワンピースを着ちゃう?

そもそも、このワンピースは好きな人、若しくは彼氏との大事な日に着なさいと本田優葉様(優ちゃん)に戴いた有り難い代物で(決してサイズが合わないから私に譲った訳ではない‥‥と信じたい)今日のこのデート(仮)に着ていいのか?

よく考えてみれば当時の私の妄想では隣には爽やかな極上スマイルを私に向け、並んで歩く相手は片桐先輩であり、瀬戸先輩ではなかったはずだ。
それなのに着ていいの?
瀬戸先輩は好きな人でなければ、もちろん彼氏でもない。だから着るのはまずいんじゃない?


んっ‥‥?

んだぁぁー――――ッ!!!


あと8分しかない!!

駅まで走っても10分かかるのに‥
走っても走っても8分かかるのに‥
だいたい時間どおりに集合なんて端から無理なんですよ。うら若き乙女の支度を15分で済ませろと言う先輩がいけないのです!!!

開き直ったところでゆっくり支度をしていいものかと思えばそうでもないわけでして‥
とりあえず寝坊して慌ただしく家中を駆け回るくらいの速さで支度をして‥‥


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