campus life-4
「ちきしょ…羨ましいじゃねえか」
「しかし零に飛び蹴りとは…その女の子もなかなかだね」
言い忘れたがこの二人は基本的に女の子が大好きなものだから、こういったドラマのような出来事によくくいついてくる……。
「それでその娘の名前はなんつーんだよ?」
うきうきしながら瞬也が聞いてくる。
『知らない。』
「まじかよ…」
…なんでそんなにがっかりするんだ?
「何で聞いとかないの…残念」
龍之介…お前もか…
『……まぁ…同じ一年みたいだしどっかでまた会うだろ。』
「ま、それもそうだね」
「よっしゃ、じゃあ飯いこうぜ!!まじ腹へって死にそうだぁぁ…」
「じゃあいつものパスタ屋にしますかぁ〜」
『また…パスタかよ…』
風にのって花びらが舞う。
新たな季節の訪れとともに、こうして動き始めた歯車…
この日の事が後に俺達の人生を大きく変えるような出会いだっとこの時は誰も予想していなかっただろう。
ただ全てはこの日から始まったんだ……。