campus life-3
「ちょっと大丈夫?!」
「う…ううん…」
どうやら女の子が目を覚ましたらしい…
「大丈夫?!そこの変態になんかされなかったた?!」
「え??何のこと??」
『……その子がいきなりぶつかってきて気絶したんですよ』
そういいながら誇りを払いながら立ち上がる。
ちきしょう…まだすこしクラクラする…
「……え?!…そうなの…??」
「うん…急いで走ってて前を見てなかったから……」
「じゃあ……ナンパされて襲われそうになってたんじゃあ……」
…おいおい、一体なにをどうすればそうゆう考えに到達するんだ?
「ううん。違うよ?」
「…あはは…また勘違いしちゃったのか……」
「もう!!美咲ちゃんってば相変わらずなんだから!!」
「いやぁ…ごめんごめん」
『…それで…誤解は解けました?』
談笑する二人に冷ややかにつっこみをいれる。
「あ…ごめんなさい!急いでいたものだから……」
そう言いながらペコペコと頭を下げて謝る姿はまるで少女漫画のキャラクターのように可愛らしく見えてくる。
「わ…私も早とちりして飛び蹴りなんかしちゃってごめん……」
対照的こっちは随分とボーイッシュな感じの女性だ。とゆうよりさっきの衝撃は飛び蹴りだったのか……てか普通いきなり飛び蹴りするか…?
『まぁいいよ。怪我もないみたいでよかった。』
「…ホントにごめんなさい……。あ、もしかして新入生の方ですか?」
『ああ、そうですよ』
「やっぱり!よかったら名前とか教えてもらえませんか?」
『…はい。名前は琉鷺零っていいます』
「れい?」
『あぁ。ゼロって漢字の零だ。』
「そうなんだ!私は……」
「ああああ!!ちょっともう時間がない!!行くわよ!!」
「あ、うん!!じゃあまた!!ホントにすみませんでした」
最後に一度お辞儀をしたあと二人は走っていってしまった。
「抜け駆けとは親友として傷つくなぁ、おい?」
「なかなかやるじゃないの〜零!!」
いつの間にか戻ってきた龍之介と瞬也がやけににやにやしながら話しかけてきた。
『……そんなんじゃない』
さっきまでの出来事を二人に話した。