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秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

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秋と春か夏か冬02話〜春に遭うための路〜-2

「…確かにウチのクラスにいるわよ。滅多にしゃべらないから目立たない…って普通の人ならなるけど……すごい可愛いから逆に変に浮いちゃってるって感じ」

「なに?その娘可愛いのか!よし。よくやった恭介!それでこそ我が生涯のライバル」

…なんのだよ

「ふーん、恭介が女の子とですかぁ〜」

いつものニコニコ顔でなくニヤニヤ顔で俺を見てくる理緒。

この反応が1番されたくなかった…。




〜〜そして昼休み〜〜



「そういえば朝言ってた春野さん、私は昼休みすぐA組に来ちゃうから知らなかったけど…さっき他の人に聞いたらどこか行って食べてるらしいわね」


「そうなんですか。調べるの早いですね鈴ちゃん♪」


「任せて♪理緒くんが喜ぶ顔を見れるのならバカの恋に手を貸すのも犯罪に手を染めるのも苦じゃありませんわ!」

俺に手を貸すのと犯罪は同列かよ。

…てか

「誰の恋愛に手を貸すって?言っとくけど俺は好きとか全然関係ねーぞ」


「じゃぁ俺のか?いや最近の鈴様は女の子を紹介してくれたり恋愛の手助けしてくれたりと優しいなぁ♪♪おれ1年近く誤解してたかも」


おまえが出てくると話がややこしくなるから黙っててくれ…ロン毛には無理な頼みか…。


「拓也くん、わかってくれれば良いのよ。それと紹介料はやくね♪」

…不気味なほど優しい鈴は相手を後々パシリかなんかに使う気満々だな…。
それにさりげなく金要求してやがるし…。


「がってん承知です!鈴さま」

そう言って鈴の手を握る拓也。


(…まずい!)



「ばか!早く離せ」

 ヒュッ ドゴォーン



…遅かったか。

俺が叫んだと同時にロン毛の体が1回転して地面に叩き付けられる。


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