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fantasy ability
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reality ability‐第5話‐西の洞窟、death cave‐-2

「‥‥“真実”の終わりにお前の幸福があるとは限らないぜ?」

謎の人物は立ち去ろうとする。皇希は慌て驚く。謎の人物にかなり執着しているようにも思えた。

「くっ!‥姿だけでも俺の前に見せてみろ!小心者が!」

〈ギィィィ‥‥〉

皇希は門の扉を開ける。十メートルはある扉なので重く、開く速さは遅かった。


「‥‥お前は?」
「??‥私はさっき来たところですが、何か?」

そこには女性がいた。清楚感溢れる雰囲気を持つ女性。顔から見たら二十四、五歳ぐらいだろうか。しかし、“神”なので実際は違うだろう。
髪は長いがさらさらとしていた。風で靡(なび)いていたからだ。表情は常に明るいようだ。今も笑顔だからだ。‥‥違った意味かも知れないが‥‥。
服装はシスターのような服装だった。色は白を基本とし、所々に薄い青で染められていた。だから、清楚感があったかもしれない。
身長は皇希と同じぐらいと思う。少し距離があるから解らないが。そんな彼女に皇希は少し見とれていた‥‥。目を細くしながら喋る。

「‥‥‥いや、すみません。‥人違いで‥‥した。」
「??‥そうですか。では。」

女性は不思議な表情したが一礼して立ち去った。皇希も釣られて一礼する。

「‥‥‥」

皇希は女性が居なくなるのを確認すると門から外へ出た。

〈ギィィィ‥‥〉

「‥‥‥」

皇希は一瞬で消えた謎の人物を不思議には思ってはなかったようだが、納得いかなかったようだ。

「!!」

しかし、目の前の光景で皇希は納得したようだ。何故なら、今さっきの女性が立っていたからだ。

「初めまして〜。山崎 皇希君?」

その雰囲気で解った。謎の人物の女性バージョンだ。勝ち誇った表情で手を振っていた。明らかなハイテンションの行動をして、独特の口調。まったりしてるような、子供が甘えるような口調。

「何故、姿を見せた?見せる気はなかったようだが?」

皇希はそう言いつつも、銃を構えた。殺気もさっきとは比べものにならなかった。

「“彼”は見せる気は無いようだけどぉ、ワタシは違うからねぇ?」

皇希の銃や雰囲気に怯える事無く、普通に喋る女性バージョン。

「‥‥そうか。じゃあな。」

銃を消して立ち去ろうとする皇希。怒っている様に感じられた。

「待ってよぅ。一回、ワタシと戦ってよ?もし、万が一勝ったらどんな質問でも答えてあげるわよぉ?」

と、自信満々な女性バージョンだった。しかも、皇希に対してだ。織音を倒せる力量を持っているというのに‥‥。


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