**突撃!!ヲタク訪問!??午前編**-4
「まず、昨日は送っていただいたみたいでどうもありがとうございました。そして鞄をわざわざ持って来ていただいてありがとうございます。」
私は仰々しく頭を下げた。
「今日はやけに素直だね。つーかパジャマ姿ギザカワユス‥‥。」
「んぎゃッ!??ちょっ!!抱き付かないで下さいよ!!」
コイツ‥‥さっきと態度がちげぇ‥
「ひよちゃん、男を簡単に部屋に上げちゃダメよ?こうなことになっちゃうんだからね!!」
あれ‥?前にも同じことが起こった気がする‥。
「先‥‥輩‥?」
「男はオオカミなのよぉ♪気を付けなさいぃ〜♪」
「ちょ!!やだっ!!先ぱ‥」
「嫌がられると余計に燃えるものなんだよ?」
「ぃやっ‥‥」
私‥このまま先輩に襲われちゃうの!???
やだっ!!
ん‥‥?
あっ!!!
《おっきろ〜♪もう朝だぞぉ!!早く起きないと、ルナがチューしちゃうぞっ!!》
「ルナタンッ!?‥‥あっ‥違うんだ、こっ‥これは‥その‥魔がさしたって言うか‥あの‥‥」
オロオロしてるよ‥。
日頃の恨みをこめて。
《もぅ〜早く起きてよぉ〜!起きないと本当にチューしちゃうぞ♪》
「ごめんッ!!俺‥どうかしてたよ‥満天の星空の下の俺の部屋で永遠の愛を誓い合ったのに浮気するなんて‥‥本当にごめんねルナタンッ!!」
ちなみに先輩が必死に話し掛けてるのは私の携帯。
ちょっとおもしろかったから、顔の前に突き出してやったら奪われちゃいましたよ。
しかも若干、いやもろに引くし‥‥。
満天の星空の下の俺の部屋でって普通に部屋でいいじゃん。いちいち妙な演出っぽいことしなくていいし。
「私の携帯にこれ保存したの先輩ですか?てか、先輩しかいないですよね。」
「本当にごめん!!でもこれはあくまでも浮気であって本気じゃないんだ!!断じてルナタンを裏切ったわけじゃないからね!!」
無視ですか‥‥。