不器用な恋-4
社長室に女を招くとジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めた。
女はドアの前で立ち尽くしている。
『座れよ』
『はいっ』
かわいいな…ってか…ちっちぇ〜な…
『きゃっ!え?あっ…』
気がついたら…ソファーに座ろうとした女を、今度は抱き寄せてたんだ…。
『おまえ…かわいすぎんだよ…』
もう胸が苦しいんだ。
女は戸惑って動けなくなってた。
抵抗ってのは、しないのか?
『し、社長…?あのっ…』
ぎゅっと抱きしめた。
『きゃっ、あ…社長っ、あの、離して…くださいっ』
『やだ…』
すきなんだよ…
だいぶ前からさぁ…
『好きなんだ。』
そうしたら女はこう言ったんだ。
『私っ…か…彼が…』
『…は?』
なに言っちゃってんの?
『彼がいるんですっ!すいません…』
頭の中で何かがキレる音が聞こえた。
『やっっ…んんーっ』
もういい。喰っちまえ…こんな女…
机に押し倒して唇を奪ってやった。
腹立つ
『んっ…やっ…んーっ』
腹立つ…