恋人達の悩み4 〜夏一夜〜-15
揉まれてむにむにと形を変えている乳房と、龍之介の唾液でてかてかに光る乳首。
「……ん？」
視線を感じたのか、龍之介が目を上げた。
その間も手は乳房を揉み続け、舌は乳首を嬲っている。
「やぁ……！」
かちこちになった乳首を舌が嬲るのを見て、美弥はぷるぷると首を振った。
「嘘つき」
龍之介は目を微笑ませ、乳首を噛む。
「っ！！」
びくっ！と美弥が反応した。
「んぁう……」
痛みと痺れるような快感が、背筋を這い上る。
「あぁ……」
目を閉じ、眉をしかめて、美弥は痛みを堪えた。
「あ……ごめん」
強く噛み過ぎた事に気付いた龍之介は、噛んだ乳首を優しく舐める。
「あぁ……ん……！」
その刺激で、美弥は甘い声を出してしまった。
「さて、と……うわ」
美弥の具合を知ろうとして秘所へ指を這わせた龍之介は、思わず声を出す。
ベッドシーツへ滴りそうな程に溢れているのは、だいぶまずい。
龍之介は慌てて体を離し、タオルを二枚取りに行った。
美弥の腰の下へタオルを敷き、まずは一安心。
一安心すると龍之介は服を脱ぎ、再び体をくっつける。
くちょっ……
「んぁっ……」
秘唇の中に指が潜り込んで来ると、美弥は体をくねらせた。
熱く潤んだ箇所が、指をきゅうっと締め付ける。
「ん……！」
それと同時に愛蜜が、とろりとこぼれ落ちた。
龍之介は指を使いつつ、太股へ頬を擦り寄せる。
中で指を折り曲げると、びくっと美弥が震えた。
内壁を掻き乱しつつ、指の腹で密集した襞を探る。
「んっ……あうぅ！」
そこを探り当てると、美弥の肢体はぶるっと跳ね踊った。
「あっ……はぁんっ！んふ、あ、ああんっ！」
執拗に襞を撫で回しながら、龍之介は痛々しいくらいに赤く腫れ上がった突起へ吸い付く。
「ひぎぃっ……！」
美弥の全身に痙攣が走り、同時にぎゅうっ！と蜜壺が締め上がった。
どうやら、軽くイッてしまったようである。
「……満足？」
美弥がやや落ち着くと、淡い期待を込めて龍之介は尋ねた。
そんな期待も空しく、美弥は首を横へ振る。
「欲しい……」
龍之介は、内心でため息をついた。
男なら喜びそうな台詞でため息が出るなんて、もしかしたら自分は世間と感覚がずれているのかも知れない。
そんな事を考えながら、美弥を軽くイかせてしまった事を龍之介は後悔する。
欲情が多少なりとも発散されてしまったのでかえって冷静になり、ペッティングだけでは満足できないだろう。
「……仕方ないなぁ」
龍之介は再び体を離し、必要なモノを取りに行った。
抱く気はなかったので財布へ常備しているソレを、枕元に置いていなかったのである。
準備をすると、龍之介は美弥を貫こうとした。
「あ、待って……」
欲しがっていた当の美弥から待ったをかけられ、龍之介は不審そうな顔をする。
「その……」
美弥は龍之介の下から抜け出し、龍之介を押し倒した。
「え〜と……我が儘、しちゃったから。お詫びに私、上になるっ！」
言うなり美弥は腰を動かし、龍之介を飲み込んでしまう。
「うはっ……！」
熱く潤んだ柔らかい襞がとろりと絡み付いて来たため、龍之介は堪らずに息を吐いた。
肌を合わせているのだから多少膨脹しているのを差し引いても、見上げる乳房が心なしか大きくなった気がする。
龍之介個人としては女性の胸は揉めば大きくなるというのは全くの迷信だと思っているが、実際に膨らんだように見えると何となくそんな俗説を信じたくなる気がした。
「りゅうっ……き、もち……い、い？」
眉を八の字に歪めて必死で腰を振りながら、美弥が呟く。
美弥は龍之介の引き締まった腹筋に両手を置き、やや前屈みの姿勢になっていた。
上下運動のために腰が上がり、下腹部に淡く煙った繊毛の向こうで深い結合を果たしている箇所が、垣間見える。
「っん……す、ごく……い、いよ……！」
途端に秘裂がきゅうっと締まり、龍之介は声を漏らした。
「はぁっ……！」
龍之介は、上下運動に合わせてぷるぷる揺れている乳房を掴む。
「はくぅっ……！」
ちょうど一番深くまで龍之介を飲み込んだ美弥は、そのせいで動きを止めてしまった。
「どうしたの？」
乳房を揉みしだきながら、龍之介は微笑む。
「だっ……て、胸……はあぅんっ！」
抗議らしき言葉を言いかけた美弥だが、タイミングを見計らった龍之介が乳首をつまんだために最後まで言えなかった。
「胸がなぁに？」
龍之介は胸を愛撫しつつ、下から美弥を揺すぶる。