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その行為は「治療」につき…
【教師 官能小説】

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その行為は「治療」につき…-1

私立慶林学園

国内では他に追随を許さない設備を有した学校であり、
通う生徒は名家の子息令嬢ばかり。

小学校から一般科目に加えて経済学、経営学、語学、礼儀作法などを叩き込まれる。

教員のレベルは当然高く、「慶林学園の教師」であることはある種のステータスとなった。
そのため、教員の新規採用時の倍率は何十倍にも膨れ上がる。


けれど、そんな学園にも、異分子は確かに存在する。



第二保健室
そこは―――学園唯一の無法地帯。





「…ぁ、イイっ…」


ベッドを遮るカーテン越しにも漏れ聞こえる艶めいた声に、千春はため息をついた。
シャッとカーテンをスライドさせてその向こうにいる相手の肩をつつく。

振り向いた白衣が千春の姿を認め、怪訝な表情を解く。


「なんだ、桜木か」

ヘッドホンを外した相手に千春は苦笑を落とした。


「音、漏れてるよ。佐伯センセ」


指摘して、千春はベッドの枕元に置かれているテレビに目を向けた。
テレビには制服の少女がスーツの男に犯され、喘いでいる。

一瞬眉をひそめ、佐伯の横にあるDVDのパッケージを手に取った。


『学園での秘め事 調教される女子高生』




「……こういうのもセクハラって言うの?」

首をかしげる千春を佐伯は鼻で笑う。


「本物とヤってるわけじゃねえんだからこれくらい許されるだろ」


悪びれもせずそう言って、この保健室の主 佐伯一巳はポケットから煙草を取り出した。
千春が慣れた手つきでそれを奪う。


「私がいない時にして」


学園内は喫煙室以外は全て禁煙だと規則にあるとか、
壁に『喫煙は人体に有害です。大人になってもやめておきましょう』と書かれたポスターが貼ってあるとか、

千春にそんなことは関係ない。


ただ単に、タバコの煙が苦手なだけだ。


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