【DOLL:typeN001】-5
……なぜ?……
「どうかしたのか?」
男の言葉にドキリとする。
「…いえ。」
私は目をそらす。
以前に会ったことが……?…
…いや……ないはず。
男は相変わらず微笑をたたえたまま言う。
「…その答えを教えてやる……来い…。」
私は自身の体の変化を感じた。
……何かが湧き上がってくる。
困惑しながらも男の言葉にあがらえず、一歩一歩近づく。そして男の膝にゆっくりと跨がる。
心音が高まる。
男は私の肩に手を回し、引き寄せて耳元で言った。
「……やっと見付けた………ノア…。」
「え…!?」
その瞬間、男は触れてもいない私のソコに自身を一気に刺した。
「………あぁっ!!!」
私は悲鳴をあげた。
痛み…ではなく……強い快感が私の中を支配したのだ。
同時に全てを思い出した。
この男が一体誰で、なぜ私は感情をコントロール出来ないのかを。
全ての過去を。
この男によって意図的に閉ざされていた過去を……。
男はそのまま私の腰を掴んで、さらに奥へと沈めた。
「…うっ!………うぅっ!………んあっ!!……。」
出したくないのに…声が漏れてしまう。必死に私は唇を噛み締める。
私の反応を楽しむように男は私を見上げた。
「…どうだ…?久しぶりの私のコレは……気持ちいいか…?」
私は必死に首を振る。もがいて逃げようとするが、しっかりと捕まえられているため出来ない。
「…いけない子だ…あの夜逃げたりするから…っ…私たち調教師から逃げられるはずがないだろうにっ…」
私は必死に首を振った。