高校生なのに‐娘の同級生は体育系-1
36歳の雅子は、現在高校1年生の娘の裕子と二人で暮らしている。
夫は今年から、単身で札幌の会社の支店長として赴任している。
最初の頃は、毎週末に帰ってきていたが、最近は、札幌の生活にも慣れたのか、月に一度、帰ってくるだけであった。
夫はそれ程、精力が強いほうではなかったが、抱いて欲しい時に男が側にいないと、寂しい夜を悩ましく一人で過ごさなくてはならなかった。
そんな雅子を慰めてくれる楽しみは、最近、ある家族が隣家に引っ越してきたことだった。その家族には高校生の子供がおり、娘の裕子と同じ高校に入り、裕子がマネージャーをしているサッカー部に入ったのだった。
クラブ活動が終わると、二人で一緒に帰ってきて、帰宅後毎日、家に遊びに来るようになった。
高校1年生といっても、170cmの長身で、大人のようながっしりした体つきをしていた。
雅子も大学時代は新体操をしていたので、体格的には自身があった。
亮君というその少年は、体躯には不似合いの少女のような綺麗な、可愛らしい顔をして、体毛も少なく、すべすべした香るような肌をしていた。
それでも少年らしい振る舞いがアンバランスで、雅子の性欲を誘惑するように刺激していた。
そんな、亮君を裕子もお気に入りらしく、子供のように取っ組み合ってふざけたりしていた。
雅子は、そんな二人を見ていると、性的な嫉妬を感じるようになっていた。
ある日、亮君の母親から、実家で不幸があり、夫婦で帰省しなければならなくなり、亮君の食事の世話を、3日間、お願いできないかと、頼まれてしまった。
雅子は、かわいい亮君の世話なら喜んでしてあげますよと、快諾した。
亮君の世話をしたい本当の目的は、雅子の胸の奥に自分ひとりの秘密にしていた。
その秘密は3日間の内に必ず実現する、と雅子は自分の心に強く言い聞かせた。
両親が帰省した日は、亮君と裕香が、いつもの様に楽しそうに、一緒に学校から帰ってきた。
裕香はその日は水泳の練習のために、おやつを食べて、すぐにスイミングクラブに出かけてしまった。
3時間は帰ってこない。
「裕香は、晩御飯まで帰ってこないから、亮君はお父さんの部屋で、勉強したり、テレビを見てるといいわ。」
雅子は、亮君を二階の夫の書斎部屋に連れて行き、机の椅子を引いて座るように勧めた。
雅子は、電気を付けて、ビデオやテレビのリモコンを手渡した。
「夕食の準備をするので、上がってこれないから、何か用事があったら降りてきてね」
そういいながら、雅子は階下をわざと足音を立てながら降りていった。
書斎には、夫が外国から持ち帰った過激なポルノビデオが、テレビのスタンドのガラスケースの中にぎっしり並べられていた。
ビデオテープを装置にセットして、スタートすれば、黒人や金髪少女が裸体をさらけ出して性交する強烈なシーンや、20人もの男女が全裸で入り乱れて性交するシーン、さらには半狂乱になった一人の女性に複数の男性が立ち代り入れ替わり挿入するシーン等が映し出されるはずだった。
雅子は、夕食の下準備も済ませ、それほど時間が経たないうちに、亮君に気づかれないように、足音を立てないように二階に上がっていった。
夫の書斎の隣の夫婦の寝室の扉を音を立てないように開け、細身の体を暗闇の部屋の中にすっと忍び込ませた。
寝室と書斎の間には、扉があり、その隙間から書斎からの光が差し込んでいた。
書斎からは、ビデオの音声らしい男女の性交で発せられる女性の歓喜の叫び声が聞こえてきていた。
雅子の予想通りだった。
むしろ、雅子の計画通りだった。