【DOLL:zero-3】-3
「…ぁっ…!…ぁっ…!…ふぁっ…やっ…!」
私の唇は、知らず知らずの内に歪んだ笑みへと変えていた。
理性。
道徳。
そんなものはこの世に存在するのだろうか。必要あるのだろうか。
まだ世界を知らないこの子を前に、それらを並べ立てたところで何になる。
……ここでは私が道徳なのだから。
…チャポッ…チャポッ…チャポッ……。
指を出し入れする度に、水音が響く。
嫌がっていた彼女の表情からは徐々に力が抜け、別の表情へと変わりつつあった。
そんなドールの変化を読み取った私は言葉を発した。
「…そうだ…ドール…これが快楽というものだ…」
そして続ける。
「……私にも快楽を与えておくれ……?」
ドールを水槽の縁に座らせ、私は自身の白衣のボタンをほどき、下着をおろして、痛い程に膨張した自らの男根を解放した。
そして一気に……貫いた。
「…んぐっ…!……あ゛ー!!!!」
男を受け入れるには早すぎたドールの体は全霊をかけて私を拒絶した。
しかし…私は辞めなかった。
ズブズブと…深く己をドールの中へと沈めていった。
「…はぁっ…!…いいっ…!…はぁ…!…いいっ…!…なん…と心地よい…!!」
最部まで突き進んだ私は、腰を動かし始める。
ドールは喚き叫ぶが、その声はすでに私の耳には届いていなかった。
私はあらぬ方向を向き……亡き妻の名を呼び求めた。
「…見ろ……!!私たちはまた繋がっているのだぞ…!…ほら…私たちは一つなのだ…!!」
…ズッパッ…!…ジュッパッ…!…
粘着音が響く。
私の遠慮ない輸送と出血にドールは……生を手放した。
儚い一瞬の生だった。
ガックリと…ドールが力を失ったことすら気付かず、私は無心に抜き差しを繰り返す。