恋は盲目…春期体育祭…No.3-2
「誰だ?いきなりなんだ!!って………どこかで……」
「やだっ、私を忘れたの?ヒドい…昨日の夜もイケない火遊びをした仲だというのに………」
マジで麗さん泣きそう……
「………あっ!!君はチンピラに絡まれてた女性じゃないか!!ジャージの色からして……先輩でしたか!」
「そうよ。君が噂の九条誠くんだったのね?ちょっと失礼」
ファサァ………
謎の美人な先輩が俺の前髪を横に流す。
「ふぅーん…やっぱりねぇー…可愛い顔してるじゃない!!決めたわ、今日、今から私と付き合いなさい!!」
「えぇっ??!なんでいきなりそうなるんですか!?」
「なんでって………何でもよ!あっ、因みに私の名前は白鳥響子だからね!」
ん?白鳥?確か父上の会社の取引先にあったような………
「いけない、こんな時間!!次の競技に出るんだったわ!じゃあまた今度ね、誠♪」
去っていった………嵐のような人だ………しかも呼び捨て…
「誠くんは、今の……、白鳥先輩と付き合うんですか………?」
うっ……そんな潤んだ目で見ないでくれ………まるで子猫みたいだ。
「いや、そんないきなり付き合うだなんて……あっ、ほら!亮が借り物競争に出るよ!!応援しようよ!?」
……………………
「さぁ次の競技は借り物競争です!!もしこのマシンガン佐藤三兄弟が次男、佐藤歩が実行委員なら、あーんな借り物や、こーんな借り物書いちゃうのに………くひっ」
ドワッッッ笑
「さぁ、一斉にスタートです、それぞれ目当ての物を求めて四方八方に散り……………おや?あの茶髪の大男は…、一年五組の小林亮くんのようですね…何やら来賓席にいらっしゃる校長先生を脅してるようにも見えますが………?」
………
「やっぱり亮くんコワいですぅ……(涙)」
「あー…泣かない泣かない!」
ヨシヨシ
全く亮の奴め、何をして………