恋は盲目…プロローグ…(No.1)-4
「こんにちは、君もこっち方面なの?」
「ひゃっ!えっと……九条くん?」
「そうそう、九条誠!君は確か菊崎麗さんだったかな?」
「はい!あの……お友達は一緒じゃないんですか?」
「あー…うん、用事があるって」
「そうなんですかー…」
明らかにホッとしてるよ…笑
「やっぱり小林はコワい?」
「えっ、そ、そんなことないですけど………でもホントはちょっぴりコワいです…。」
「そっか、でも話してみると良い奴だからさ。人は外見じゃないよ?」
「そうなんですか?じゃあ今度頑張って話してみます!!」
うっ……(涙)なんて良い子なんだ…目の前が霞んできた…
「………くん!…くん?」
「ん?あぁごめん、ちょっと感動してて…」
「九条くんは部活とか入るの?」
「うーん…どうしようか迷ってるんだ。あと、俺のことは誠でいいよ。」
「じゃあ私も麗って呼んで下さい。そうなんですかー…実は私、運動苦手で、吹奏楽とかなら楽しそうって思ってるんです♪」
私もって……いや別に運動苦手とは言ってないのだが……
「吹奏楽か、麗さんに似合ってると思うよ!…あとさいきなりだけど、メルアド交換しない?お近づきの記しに。」
「えっ?!あっ、はい…喜んで!」
………………
「麗さんっと!よし、登録完了!じゃぁ後でメールするから!今日はこの辺で!」
「はい、また明日学校で!」
…………