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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?3〜堂々巡りと結論情事?〜-11

むに…むにむに…むに…

「はぅ…あ…っ」
途端に、むくれ顔が悶え顔に様変わり。
誠司は愛でるように乳房を揉みながら、下の方に向かった自分の手を掴む玲の手を、優しく解く。そして、互いを繋げ合うかのように指を絡める。
「…気持ちいいですか…?」
「…んぁ…当たり前、じゃない……胸、弱いって…ぅ…言ったじゃな…い、の…」
そして何を意図したのか、誠司は明らかにわかりきった事を聞いてきた。問いかけに対し玲は、切なそうに悶えながらも口を尖らせる。
「…もう少し激しくしますか?」
一方の誠司は、心なしか悔しそうな玲の様子など、全く気にしていない。彼はあくまで、「玲が気持ちよくなっているかどうか」だけに意識を傾けている。
どうやら責め「だけ」は巧みだが――仕事の時ならいざ知らず、情事の時になると案外不器用な男である。
「…ど…どう、しよう…んぁ…かしら、ぁう…」
それを察し、玲は内心ほくそ笑む。

――不器用、という事は、天性のものか場慣れしていないかが大抵の原因である。但し、誠司は少なくとも、半年前までは数々の仕事を難なくこなした記録がある。という事は、おそらく場慣れしていないのが原因。
つまり誠司は、性についてはまだ慣れていないという事になる。という事は、その気になれば自分好みのテクを仕込む事も容易にできる。

「…は、激しくする…ぅん…なら…」

故に玲は、これから自分の手ほどきによって大分変わるであろう誠司に多大なる期待を抱きつつ、自由に動く手を彼の後頭部に回した。その動作の意図を察したのか、誠司の顔が降りてくる。
首を伸ばして唇同士を重ねる。そして離し、玲は恥ずかしげもなく誠司にねだった。

「…乳首を…弄って、ね…?」

――自分好みの、責め方を。
「…わかりました…」
そして誠司は、その「おねだり」に従うように、玲を責め始める。

…くいっ

「ひゃんっ!」
まずは、人差し指と中指の間に乳首を挟み込み、軽く引っ張る。
続いて、空いている乳房に顔を近付け――

…ちゅっ

「んぁっ!」
口付け。そのまま乳首を口に含む。
そして、指で挟んでいた乳首を少し強めに引っ張ってみた。
「ひゃぁあんっ!」
瞬間、玲の体が軽く反る。その反応に誠司は思わず動揺し、肉粒を捕らえた唇と指に力をこめてしまった。当然、挟まれたような状態にあった乳首には圧力がかかり――

「ひぁうっ!」

――玲の官能を更に刺激する。
「んぁっ!…はぅん…っ…ぴ、ぴりぴり、しちゃう…っ!」
次々と押し寄せる快感の波。玲は悩ましげな声を上げ、喜悦に濡れた瞳で誠司を見つめる。すると誠司は、舌先で転がし始めていた乳首から口を離し、何故か戸惑ったような顔になった。
「…本当に、気持ちいいですか?」
対する玲は、愛撫がぴたりと止んだ事に口を尖らせる一方、眉をひそめる。
「…どうして…そんな事を聞くの?」
その問いに、誠司は視線を落とす。
「…だって俺、こういうの慣れてませんから……頑張ってはいますが、気持ちよくできてるか今一つ不安で…」
そして呟かれる答え。彼女は目を丸くした。

――誠司が経験に乏しいという事ぐらいは、彼との最初の情事における狼狽えぶりからなんとなく察していた。
しかし、男は変な所でプライドが高い。特に性的な話になると、「童貞である事」や「経験に乏しい事」などをひどく気にし、恋人の前ですらひた隠しにしようとする事もある。そして、それを変に指摘する事は、避けられる仲違いを誘発する原因にもなりかねない。故に、誠司との出会いをふいにしたくなかった玲は、敢えてその点について触れようとはしなかった。
だが、誠司は自らその事を明かした。

おそらくは、経験不足でも玲を気持ちよくしたいと思うが故に。


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