はるのいろ#2-2
そろそろ帰ろうということになって、連絡先を交換して別れた。
それから、週に一度はメールか電話をするようになった。
《お前、どこ住んでんの?》
《〇〇〇駅の近くだよ・藤川くんは・》
《高校から歩いて十五分くらいのとこ。》
《へぇ、学校から近いんだぁ。いいなぁ〜・私は家から学校まで四十分くらいだよ。もっと近くがよかったなぁ》
《そんな遠くないじゃん。ゼータク言うなよ》
《まあ、そうだよねぇ。最近の住宅事情も厳しいものがあるからね〜・》
《何マジメぶってんだ》
《マジメぶってないよっ。マジメだよ 笑》
とか、結構他愛ないことばっかりだったけど、彼とメールするのは楽しかった。
彼と出会って、一ヶ月以上が過ぎた。
《明日、学校抜けられないか?》
《大丈夫だよ。何時間目くらい?》
《この前くらいで。》
《りょーかいっ。》
次の日、私は前と同じようにして学校を抜け出し、前と同じように彼の高校の近くに来た。