信じる者は救われたい13-4
『…あはは……
それで引っ越す前日にね…?遂にバレちゃって………………んで…
……殴られた……』
「………え!!?」
『あ!平手だよ!?しかもちゃんと手加減して…
……でも……
………………
痛かったなぁ……
それまで泣いてる所なんて見た事無かったのに…
殴った彼の方が
スッゴイ泣いてて……
………………
あー……私…凄く傷付けたんだなぁー……って
……そん時ようやく気付いたよ……』
………………
『……で…その時
聞かれちゃった………』
………………?
『お前は俺の事本当にすきだったのか?って…』
「……………で?」
『………何も……
………………
何も言えなかった…』
「……そっか……
………で?……
何でそんな事、俺に話すんだ……?」
『うーん………
…わかんない………
……でも……りゅーと真面目だから…♪
……少しは……
私もちゃんとしなきゃぁ………ってね?』
「はぁ…?何だそれ…意味分かんねぇよ……」
『あはは…♪本当だね』
……………
「でも…まぁ……良かったんじゃねぇの…?」
『……え?……何が?』
「うーん……だって…
反省してんだろ?……
自分からちゃんと伝えられなかった事……
ちゃんと相手の問いに答えられ無かった事…」
『うん………そりゃぁ………まぁ…ね…』
「過去はどうあれ……
今のパンダ…いや
……くまねは…
ちゃんと痛みを知ろうと出来てるってこった…
そいつも………
少しは…救われる…」