投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

アイしてる★☆
【悲恋 恋愛小説】

アイしてる★☆の最初へ アイしてる★☆ 1 アイしてる★☆ 3 アイしてる★☆の最後へ

アイしてる★☆-2

第二話
その日の桜華学園では、ある噂でもちきりだった。
「ねェ!聞いた〜!?」「オレ、マジ驚き!」「なになに!?皆なんの話〜!??」
「徳野マモルの『LS』、独占した奴がいるんだってよ!」
「トクノマモル?えるえす?」
「まったくお前ホントこーいうの疎いよなーっ!まず、徳野マモル三年生。その甘ぁ〜いルックスで金儲けしてるヤツさ。」
「えるえすって?」
「LOVESELLー・・通称『LS』その金儲けの商売の名前さ。訳すと愛売ります・・つまり、疑似恋愛さ。高野と恋愛したいオンナは金を払う。高野は金を受取り、金額に見合ったサービスをするって訳さ。少しの金額なら一緒に帰る程度だけど、独占できる程金を払ったならー・・本当のコイビト同然だろうな」
「ほぇー!なんだかスゴいねぇ〜。誰なんだろう・・徳野マモルを独占できるヒトって・・」(理事長の孫だよ)
マモルはその会話を通り過ごしに耳にしながら、冷めた思いでいた。昨日依頼を受けた後、一言二言マモルに告げ、少女は帰っていったのだった。
『桜華カナタよ。学校内では秘密にして。そて誰にも話さないこと』
マモルは少女ー・・カナタの言葉を思い出していた。
(一体何が目的なんだ・・?)
マモルは昔から他人の心をよむことが得意で、いつでもその人間の『今一番あげればいい最適の言葉』『今一番すべき最適の行動』は何かをよんできた。しかし、カナタの瞳からは何も感じない。心が何も訴えてこないのだった。正直、マモルはカナタに感情を抱いていた。それは勿論『恋愛感情』などではない。もっとなにか、小さい子供が新しいおもちゃを与えられたときの嬉しさに似ていた。

俺はもう、愛すことなんて忘れてしまったから。。。


アイしてる★☆の最初へ アイしてる★☆ 1 アイしてる★☆ 3 アイしてる★☆の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前