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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日10-4

「あはは♪悪かったって!そんな顔するなぁ♪
しっかし顔色次々にコロコロ変わって、ほんと面白いなぁお前は…」

『……ぃ…良いでしょ!別にぃー!!』

「ははは……でもホント
良かったよ……
俺も……お前もさ?」

『ぇ?……な…何が?』

「だって…そんな風に他人の前で色んな顔出来るようになったのも…
俺達がこんな風に喋っていられるのも…
俺が更に良い男になれたのも!!全〜部!兄貴のおかげだろ?」

『…ぅん…そぅだね♪』


ちなみに彼の言う
【兄貴】とはもちろん?
零の事だ…
零は凄く嫌がったが…
師匠とか親分とかマスターとか訳の解らない個称が飛び出して…
最終的に押しきられ、
何とも微妙で色んな意味で危ない呼び名に決定してしまったのだ…


「んで!!兄貴は!?」

『ぁぁ〜……はぃはぃ…
あの方でしたら私のお誘いを蹴ってまで、
料理番組にかじりついてますよぉ〜……はぁ』

「おぉ!そぅか!!
ついに破局したか!?
よし!!後の事は俺に任しとけ!!兄貴は絶対俺が幸せにしてやる!」

『し…してないわよ!
だ…第一幸せにって!!
やっぱり……そっちの趣味だったの?』

「いんゃ♪俺はいたってノーマルだぞ?」

(本当かしら……
ヘタに両方とも顔がかなりの美形だから、余計に恐ろしい……)

「まぁ〜…兄貴が相手なら不足はないけどな?」

『…………!!』
(あぁー!……!やっぱりこの人危ない人だ!!)

「あははははっ」



ドゴオオオオオン…!!!!


「『…え?…』」


そんないつも通りの
馬鹿な話をしていた時だった……

外から巨大な爆発音と共に…学校の窓ガラスが衝撃で激しく震えた……


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