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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日7-1

※ 今回のお話は何故かラブコメのくせに…汗
少々…人によっては暴力的に感じるカモ?な場面、表現があります
嫌いな方はご遠慮ください……すみません。
あくまでラブコメなのに
って程度ですが一応…
ぃゃ本当にすみません


   【第7話】
   弱さの知覚


男は苛立っていた…。

この1ヶ月もの間…
それはジワジワと彼を蝕んでいた…

それは瞬間なのか…
それとも経過なのか…
それは…もぅ今となっては彼自身にすら、解りえないのだろう……

ただ少なくとも、それが確実に自分を蝕み、追い込んできているのは最早…間違いなかった…


男は自分の中をそっと触れてみる…
露骨なまでの嫉妬心…
そして敗北感……

すると、彼は狂ったように頭を振り…その事実を振り落とす…


何故ならそんなワケは無いのだから…
彼は苦笑する…
馬鹿馬鹿しい…
実に馬鹿ばかしい…
ひたすらそれを否定し
自尊心を必死に守る…
少しでも認めてしまえば彼は崩壊する……
彼はそぅ盲信している


母の前の赤子のように言い聞かせる…
俺は負けてなどいない
俺は特別な人間だ…


そぅだ…奴も今に思い知るだろう…
俺は選ばれた人間だ…
その辺の石ころ共に舐められて堪るか…


一通り自分を慰めると少し冷静になってきた

そうだ…俺は血筋 財力 容姿 頭脳 運動神経 芸術性…全てにおいて他者より秀でている
それに比べて奴はどうだ…奴には親すらいなく居候の身分だという…
そうだ…俺があんな何処の馬の骨かも解らぬ奴に負けるだなんて事がある訳が無い……

今までも、そぅだった…どいつもこいつも俺の前では直ぐに負けを認めへつらって来た…


奴にしてもそうだ…
直ぐに俺の前に平伏す事になる…
そぅだ…たっぷりと思い知らせてやる…

この藍倉 修夜様には敵わないのだと…


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