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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日7-2

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キーン コーン
   カーン コーン

放課後を知らせるチャイムが校舎に響きわたる

(ふぅー……今日も終わったぁ……今日の夕飯どぅしようかな…)

もぅ季節は夏を向かえる準備を始めている…
しかし…零の料理の腕前は、残念ながら停滞の一途を辿っていた…

『零、帰ろ〜う♪』

「あぁ………」

先程から、零は元気がない……まぁ理由は分かっているのだが…
今日のお弁当↓
チャーハン たこ焼き
焼きそば サバの味噌煮
茶碗蒸し ポテトサラダ


………………


うん、相変わらず、個性的な選抜だ……
それはまぁ…いつもの事
問題は、それらを全て1つの弁当箱に、無理矢理直に押し込んだ事…

茶碗蒸しの茶碗をはずして既に【むし】と化した物とポテトサラダ…
それにサバの味噌煮の煮汁が、渾然一体となり

挙げ句にそれらが
炭水化物3種に襲いかかり…お昼にフタを開けた時にはそれはもう…

………ね?


「はぁーー………」

『あはは♪もぅ元気だしなよぉ?それに…たこ焼きは美味しかったょ?』

「そぅ…たこ焼きだけは形は歪なものの、味には自信があったのだ…
だからこそ!天迦にはベストな状態で食べてもらいたかったのだ…」

『うふふ♪ありがと♪……でもぉ……茶碗蒸しは……止めようね?』

「ふーむ…そうだな……では明日は…焼き鳥に唐揚げ…ローストチキンと手羽先……」

(……明日は鶏肉デー…なんだ……汗)

そんな少々恐ろしい明日のお昼を想像しつつ…
下駄箱で靴に履き替える

その先で零も同じように靴に履き替えていると…零が声をかけてきた

「……天迦………すまないが1人で先に帰っててくれるか?」

『え?…良いけど…』

「すまないな……少々、野暮用を思い出した」

そういうと零は、さっさと体育館の方へと歩いていってしまった…


ぁ…行っちゃった…

…………はぁ…帰ろっ


………ん?
……なんだろぅ……



……胸の辺りが



……ビリビリする


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