命日が誕生日5-4
「天迦!昼休みは俺に付き合ってくれんか?」
『ぅ…うん…良いよ』
(きゃーぁ!!…なんだろう……ちょっと会話出来ただけで……凄っく!!…嬉しいよぉ……し…しかもお昼一緒にって……何か…幸せかも)
私は変だ……
昨日からドンドンおかしくなってる気がする…
今までの私が嘘みたい…
泣いて…笑って…
喜んで…ふてくされて…
零といると私はドンドンおかしくなる…
でも何故か凄く心地良い
零と一緒に居たい…
零の事ずっと見ていたい
(あぁー……ダメだ……意識すると…顔も体もドンドン言う事を聞いてくれなくなっていく…)
『…で…どぅするの?』
「ふふっ♪ジャーン!!」
…そぅ少し台詞じみた口調で、ちょうど教科書程の2つの箱を、私の前に取り出した…。
『…ぇ?こ…これは…』
「ぁぁ!お弁当という奴だ…ちゃんと天迦と俺の2人分あるぞ?」
『ぇ…でも……私…』
そぅ…私は、朝と昼は食事をしない…
零も今朝のやりとりで、それをしっている筈だ
「ぁぁ…分かっている。しかし…これは俺の手作りだ……」
『えっ?…ど……どぅぃぅ事……?』
「お前の性格上…強制的に食べさせようとした所で、どうせ何とかかわそうとするだろぅ?」
『ぇ…ぅん……確に…』
(な…何で知り合って2日目で、もぅ性格から行動まで把握されちゃってるの…?そんなに私って単純なのかな……汗)
「そこで…これだ!!」
『……ぁ………』
そっか……
そぅぃぅ事か……
まったくさぁ……
零には何でも分かっちゃうんだね……
ほんと……
かなわないな……