刃に心《第−3話・静夜にて、黒き夜鳥は何想ふ》-1
「何と!まさかの第三回目の番外編!」
「作者曰く、決して本編のネタに詰まった訳ではないそうだが…」
まあ、真偽の程は判りませんけどね。
「そんなことは正直どうでもいいので、その辺に放り投げておくとして…では、お待ちかねのタイトルコールから!刃に心番外編!」
「待っている人がいるのかどうかははっきり言って微妙だが、第−3話!」
「「静夜にて、黒き夜鳥は何想ふ」」
今回も最後までお付き合い願います。
《第−3話・静夜にて、黒き夜鳥は何想ふ》
◇◆◇◆◇◆◇
「早速、今回のゲストをお呼びいたしましょう!」
「察しの良いあなたなら判るはず」
「無口無表情無感動の無三冠王!恋する暗殺者、黒鵺刃梛枷先輩で〜す!」
パチパチパチパチ〜!
「………」
「流石…突然喚ばれても表情が変わらないですね」
「……此処は…?」
「番外編だ」
「……番外編…?」
「そう、番外編です♪」
「……あの人は…?」
「疾風か?番外編は基本的にVTR以外にはあいつは出てこないな」
「……そう…」
あ、やっと少し表情が…
「若干、寂しそうですね。やっぱり兄貴がいた方が良かったですか?」
「………そんなことはない……」
「う〜ん、照れた先輩も中々いいですね♪」
えー、そろそろ本題に…
「おぉ、そうだった。黒鵺、お前に此処に来てもらったのは最近のとある一夜を見てもらおうと思ったからだ」
「最近?今までの流れからすると、結構昔の話だったじゃないですか?やっぱり、此処でもネタに詰まって路線の変更ですか?」
「あ、いや…黒鵺の幼少期とかの記録は見つからなかったんだ…」
「…刃梛枷先輩ん家は特殊ですからね」
こくりと頷く刃梛枷。
「……明るい所を歩きたいのなら………あまり深入りしない方が良い…」
「と、黒鵺も言っているので、今回は最近の話だ」
では、いつものようにVTRスタート。
ガシャコン。