命日が誕生日2-1
【第2話】
恋人よあなたは誰
今日は私の命日になる筈だった……。
しかし今日、何故か人生初の恋人が出来た
………らしい
彼が言うには…。
私は…自分の見た目も全て嫌いだが…
自分の性格は、それ以上に大嫌いだ……
私は気が弱い…
私はとても流されやすい
その結果がこの様だ…
私のファーストキスの相手は悪魔だ……
しかも強引に奪われ…恋人にされ…それに反論するどころか、彼にときめいてる始末…。
そして何故か家の居間で、ワキアイアイと談笑する悪魔と我が家族…。
ぃ…言わなければ…
ちゃんと言わなければ…
頑張れ……私!!!!
『ぁ…あの!!』
「ん?どうした天迦?
良かったなぁ〜♪良い旦那さんに巡り会えて!!
これで父さんも、自分の再婚を考えられる♪
なぁーんてな!!あっはっはっはぁーっ♪」
(あぁっ!!!!進んでる!!私が1人でウジウジやってる間に、私…悪魔の花嫁になってる!!)
「良かったねぇ〜本当に心配してたんだょ?
姉ちゃん、暗いし…冴えないし…デカイし…胸無いし…。」
(私は今……実の弟に、ボロボロに傷つけられたよ……あぁ…昔は姉ちゃん×2って…なついてきて、凄く可愛かったのに…)
「お父さん!!心配しないでください。これからは俺が、天迦を守っていきますから〜♪さぁ!どぉーんどん、飲んじゃってください♪」
「ぉぅ!よろしく頼むよ♪我が息子ょ♪」
「「あーはっはっは」」
(あー……もぅがっつりハートキャッチされちゃってるよ……きっと、このまま血の契約!!…とかいって魂抜かれて食べられちゃうんだ……まぁどのみち死ぬつもりだったけど…痛いのは嫌だなぁ…)
「ところで息子君♪」
「何ですか?お父さん」
(お父さんとか言わないでょ……っていうか、息子君ってなによ………………………ん?)