信じる者は救われたい10-3
『はぁー…参ったなぁ……ちょっと……胸が痛いな……。』
彼女はその小さな背を出来る限り大きく伸ばしてみる…
『うーーー……ん♪そっかそっか…ある程度の事は(聞いてもないのに)飛鳥ちゃんから聞いてたけど…重症…かな…』
彼女はとっくに閉まったドアを見つめ思う
(何にも知らないクセにさぁ〜…まったく私ったら…簡単に好きとか言っちゃうし…相変わらず相手の気持も解ってあげられない……はぁ……)
『…ごめんね……』
それは誰につむがれるべき言葉なのか…それは行き場を失った今となっては、誰にも分かる筈もない…。
雷「うーっす!おそょぅ!お前ら何処行ってたんだ?」
気付けば午前中も終わろうしてる頃…教室に戻ると、いつもの馬鹿がデカイ声で騒いでいる…
風「にはは〜♪りゅーととデート♪」
り『はぁ?なに?お前達あまりにもモテナイからってそっちに走ったのか?』
あ『……りこ……風音と違って……りゅーとは……モテル……』
風「えぇ!?僕だってこぅみえて結構もてるんだからぁ〜一応ファンクラブもあるんだよ?」
あ『!!!!……りゅーと……ほんと……?』
「ん?あぁ…こいつは顔だけはマトモだからな…笑」
あ『……世も末……』
風「ズキーーン!酷いよぉー↓↓泣」
り『はははっ!よく言ったぜ♪飛鳥』
雷「がはは!飛鳥ちゃんにかかれば女タラシの風音も形無しだなぁ〜?」
く『みーなさぁーん♪おっぱよぉーーん♪♪』
「ぅわ…テンション高っ!」
り『お〜ぅ!ってか〜くまね来るの遅いぞ?』
あ『……おぱょん……?』
風「ぁ…飛鳥ちゃん?そこは良いんじゃない?汗」
雷「おぅ!今日もくまねちゃんは元気だねぇ〜?」
く『もち!!』
(はぁ…こいつには悩みなんてねぇーんだろうな…ったく)
り『ん?ぉぃ!保科その手に持ってるの何だ?』
風「にひひ〜♪ラ・ブ・レター♪」
あ『…………!!!!』
雷「おぉぉーー!」
「ぉっ…おぃ!風音!」
り『かぁ〜↓こんな野郎に惚れちまうとは…見る目無いねぇ〜』