冷たい情愛8 錯覚な交わり-1
「貴方が欲しい人は…先生でしょう?」
彼は、私の胸を切り裂く。
私がその呼び名を聞き…どれ程苦しくなるか…彼は知らない。
その呼び名が…どれだけ私を加虐するかを…。
それがたとえ…惹かれ始めた彼の声だとしても…。
携帯を持ちながら、頷く彼のあの時の横顔と一緒の…
少しだけ悲しそうな…でも多くを語らないその目…
そんな目をしながら、彼…遠藤さんは言った。
「目を閉じて下さい…」
私は強く目を閉じた。
「彼を想っていて…感じられるのならそれでいいんですよ」
彼は…私の手首を、再び強く掴んだ。
そう…先生はいつも、私の体も心も動けなくした。
「いや…」小さく私は呟く。
「いやなのか?こんなに濡らしてるのに」
私の性器は、彼の指で遊ばれ始める。クリト○スを強く触るその指。
痛さと快楽の境目に…私は声を出さずにいられない。
「あっ…い…ああ…」
強く指は押し付けられ、円を描くようにいじられ続ける。
快感に腰が浮く。もっと押し付けて欲しくて、自ら指にクリト○スを圧迫させる。
「いやと言っておきながら…自分で腰を動かすなんてな」
これは遠藤さんの言葉ではない…
彼はこんな言葉を吐かない…
先生なの…?
本当に錯覚するかのよう…
それだけ彼は、忘れられない男と似たような言葉を吐き続ける。
クリト○スの上で、強く円を描くその指は、更に動きを速める。
「あん…あああ…あ…」
私はもっと快感が欲しくて股を開ききる。
「自分から股開いて…やらしい声だやがって…」
そうさせてるのは貴方なのに…
「他の男の前でも平気でこんな格好になるんだろ?」
「そんなこと…ああ…あん…」
「誰でもいいんだろ?」
「ち…ちが…ああ」
否定したくても出来ない…
快楽の声が止められない…
誰でもなんて…貴方がいい…
指は一瞬動きを止めたかと思うと、私の濡れた性器の中に入ってきた。