飃の啼く…第15章-24
「私も、愛してるよ、飃…っ!」
次第に、何も考えられなくなる。擦れるたびに、身体は敏感になり、さらに貪欲に、刺激を求めて悲鳴を上げる。
「ああ…くるょぉ…!」
泣き声ともつかない声を上げる。
飃が短く息を吸い、最後の一突きが私を飃の胸に釘付けた。
もう、どこにも行かないで。行かないで。
心の中の想いを、知らないうちに口にしていたのだろうか。
飃が
「行くものか…」
そう言って、さらに強く、私を抱いた。