社外情事?〜鬱屈飲酒と意外情事〜-9
「ほら…早く……早、く決めてぇ………っ。じゃないとわた……私、が……決めっ、るわ、よ……っ?」
生唾を呑み込んでそれを凝視するうちに、レイの体が眉根を寄せ、堪えるような表情でふるふると体を震わせ始めた。
誘ったのはレイの方。ならば、待ち望むのもレイの方。誠司の意思を聞いてはいるものの、早く受け入れてしまいたいのが本心なのだろう。
「……レイ、さん」
それでも性の衝動を抑えつけ、情欲を煽る格好で待ち続けるレイの姿は、色っぽいという言葉ではあまりに陳腐。
そんな彼女が自分から求めたら、どれほど淫靡に咲き乱れるのか。
――見てみたい。
「……レイさんからで、お願い、します」
そう思った時には答えを口にしていた。待ち望んだ答えに、レイは蕩けてしまいそうに熱のこもったため息を漏らした。
「わかったわ……んっ」
半ば倒れ込むような形で、レイは誠司に覆い被さる。その上で腰を浮かせ、蜜の滴る肉門と脈打つ肉棒の先とを触れ合わせた。
「ぁん…先っぽだけでもすごく熱ぅい…」
熱く潤んだ瞳に激しい情欲の火を灯し、誠司の熱さをレイは堪能する。
「これが……これから、私の中に」
――ずんっ!
「ぃああぁぁぁあっ?!」
先端のみが軽く触れていただけだったはずの肉棒が突然進撃を開始し、肉門を割り開き膣内へと一気に侵入する。不意をつかれる形となったレイは、突然襲った快感に目を大きく見開き、体を大きくしならせた。
「おっ、奥まで来てるっ?!ぁあっ、熱いのが、あぁぁっ!」
鉄砲水のごとく襲いかかった官能の波にレイはただ悶え、やがて倒れこむ。力を失った肢体を、不意を打った張本人たる誠司は受け止め、長い息を漏らして呟く。
「すみません……当たったら、我慢、できなくなっちゃって」
「はぅ……ぁん……不意打ち、だなんて……いい度胸、してるじゃない、の……」
彼の上に横たわるような格好になり、レイはなおも体中を駆け巡る甘やかな電流に喘ぎながら、途切れ途切れに話す。
「これからなのに……軽くイッちゃったじゃない」
「すいません……」
「もう……」
再び謝りながらも、腕はしっかりレイの腰に回す誠司。対してレイは拗ねたように頬を膨らませ、眼前に迫った誠司の顔を一瞬睨む。が、それはすぐに妖しいものへと変わり、彼女はけだるそうに身を起こした。
「本当は一回だけのつもり、だったんだけど……覚悟しなさい」
言いながら、下腹部に力を込める。膣内がきつく締まり、半分程萎えてきていた陰茎を締めつける。
「…勃たなくなるまで、しちゃう」
誠司の陰茎を捕らえたまま、円を描くように腰を動かし始める。
「う…っ、レイさん…っ!」
ぬるぬるとした何かがねちっこくまとわりつき、うぞうぞと這っていくような感覚。生々しい膣内の質感に、意識が否が応でも下半身に集中し、熱を帯びていく。
「ふふっ、正直。君の、こ、こ♪」
硬く熱く確かな質感に、舌なめずり。
「じゃ……始めましょうっ」
瞬間、なぶるような円運動は激しいピストンに様変わり。二人はほぼ同時に、底知れぬ快楽の海に放り出される。
「く……レイさん……レイさんっ、レイさんっ!」
しつこくまとわりつく、ざらざらぬめぬめとした感触。誠司は混濁した意識の中、レイの中に収まった自身の欲望で、ひたすら彼女を突き上げる。
「っ、ぁぁぁあんっ!奥っ、おくに当た……って!すご、すごいぃっ!?」
体中に響く、強く激しい律動。快感という蜜に毒され、より濃厚に味わおうと、レイは夢中で粘膜と肉棒とを擦り合わせる。
「きゃうぅ、ひぃ、ぃぁあぁっ?!いいっ!いいわっ!もっ、もっとぉっ!」
言われるままに、更に力強くレイの膣内を暴れ回る。すると、激しい律動に呼応して、バスローブからまろび出た豊乳がたぷんと揺れた。
まるで誠司を誘うかのように。
「あっ、ちょっ…ちょっと、胸は、あぅぅっ!だめ、だめぇぇぇっ!」
その誘惑にあっさり屈した誠司が手を伸ばして掴むと、彼女は甘い悦楽に身を震わせる。
レイがその刺激を嫌がっていないと知った誠司は、柔らかい膨らみを楽しむかのようにむにむにと揉みしだく。