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『陰幽霊光』
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『陰幽霊光』-6

「ま、嫌味がないからな」

いい意味『純粋』

悪けりゃ『子供』

そんな感じだろう?

《アタッカー!》

「うお!?」


テレサ必殺
 『アタッカー!』
……要するに体当たり。

しかし、見えないので回避不能だ。

ここ10日間の悩み種。

予告なしに、いきなりやってくるのだ。

「………何?」

《んーん、何にも》

じゃあ、やるなよ。

《健太といると楽しいね》

「俺といない間は、どうしてたんだ?」

《何も、できなかったよ…
……ただボーっとしてた》

「つまんねぇな」

《でも、今は健太の彼女になれて楽しいよぉ?》


手を重ねられる。

体温を感じない手………

目を開ければ
 存在が消える手……

握り返すと………

手が震えている……

「……じゃあさ、
もっと楽しい所に行くか」

《どこどこ?》

明るい口調だ。

「遊園地」

《幽ベンチ!?》

「無理あるな」

《あはは、行きたい!》

「じゃ、行くか?」

《うん!
……健太、目を開けて》

「へ?」

《んで、10秒後に閉じる》

わけもわからずに、
とりあえず、言われたとおりにする。



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