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増えいく行動
【青春 恋愛小説】

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増えいく行動 第二章-3

「んぷぷ…アハハハ!嘘嘘!泣いたりとかしてないから」
「あのな…」
ケラケラ笑う七海は涙を片手で拭いもう一方の手で俺の肩をポンポンと叩いた。
「んじゃ最後の一枚撮るよ〜」
突然言われて表情をつくれない俺に飛び付いてくる七海。そのとき見せた七海の笑みはなんとなくだが俺にとって楽しげな表情じゃなかったような気がする。それにあの涙は…


七海は落書きしまくったプリクラの半分を俺に差し出してきた。
「ありがと」
俺はそのプリクラを見て色々とツッコミたい事があったが…まぁ見なかったことにしよう。
「買い物行くか?」
「うん」
そう言って俺の腕にしがみついて来る七海だがさっきまでの元気が無いような気がした。俺は辺りを見回しある物を探した。それを見て俺は七海にあることを尋ねた。
「お前猫好きか?」
「えっ?うっうん…」
突然聞かれた俺からの初めての質問に驚きながらコクリと頷く。
俺はそれを聞くと七海連れてUFOキャッチャーのある台にたち百円玉をいれ一発でそそくさと猫のぬいぐるみを取って見せた。
「いるか?」
俺は取ったぬいぐるみを七海の目の前に差し出した。七海はちょっぴり嬉しそうにぬいぐるみをそっと手にする。
「ありがとう…」
目を細めて静かにほほ笑んでる七海はいつもと違う可愛らしさをしていた。
「んじゃ行くか?」
「うん!」
そしていつも通りの七海に少しだが戻ったような気がした。


「これどう?」
そう言って片手自分の体に売り物の服をあて、もう一方の片手にはさっき取ってあげたぬいぐるみを大事そうに抱き締めていた。
気に入って貰ったのは何よりだがそこまで大事にしなくても…。
そう思いながら七海に似合いそうな服を選んで手に持ち…
「こんなんがいいじゃないのか?」
とか言いつつ七海に服を合わせたりしていった。
傍から見たらカップルって思うだろうが俺は七海に特別な感情を抱いたりはしていなかった。まぁかわいいぐらいは思ったが…。今俺が思う七海との関係をゆうならば友達以上恋人未満って感じだろう。
「よし!これ買お♪」
そう言って俺が差し出した一つの服を持って七海はレジに向かった。


「もう帰るか?」
建物から出て、その問い掛けにふるふると横に振る七海。
「もうちょっと愁くんと歩いてたい」
「って言ってももう七時過ぎてるぞ?」
空が暗い中、俺の腕時計は見ながら七海に述べる。
「お願い!」
彼女は両手を顔の前で手を合わせて言う。顔はちょっとばかし曇った顔をしていた。そんな曇った顔をみたらなんとなく断れないような気がした。とゆうか断ったらいけないだろう。
「わかった」
そう言った途端満面の笑み。
「んじゃさ〜あっこ行こう」
そして即座に俺に要求。そんな要求先は、薄暗い公園だった。


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