投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

カーテンと机とつぶれた気持ち
【青春 恋愛小説】

カーテンと机とつぶれた気持ちの最初へ カーテンと机とつぶれた気持ち 54 カーテンと机とつぶれた気持ち 56 カーテンと机とつぶれた気持ちの最後へ

Surprise-5

「じゃあ、気を付けて。」

ひらひらと手を振って彼女は去っていった。
私の頭の中ではいろんな言葉が飛び交っている。


──山田紗雪が好きです。

──山田さんじゃなきゃだめなんだって思ったの。


私はどうしたらいいのか解らない。こんなことになるなら今日、出掛けなければよかった。夕方頃まで寝てればよかった。携帯を落とさなければよかった。公園へ行かなければよかった。



好きにならなければよかった‥‥。


結城君から借りた野球漫画の主人公の言葉を思い出した。

“ゲームセットの後にならればを言ったらきりがないんだ。”

彼がいたらゲームセットする前に言っている私になんというだろう。

突然、私の鞄の中にあった携帯が震えだした。
二回なって止まってしまったのでメールであることはわかった。おそらく母親からであろう。また今日も遅くなるなどという簡素なものなのだろうと思いながら携帯を開いた。


From:千葉奏人
無題
────────────
会いたい。

----------END-----------



‐続‐


カーテンと机とつぶれた気持ちの最初へ カーテンと机とつぶれた気持ち 54 カーテンと机とつぶれた気持ち 56 カーテンと机とつぶれた気持ちの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前