高崎龍之介の悩み 〜女難〜-14
「ん……」
何度か軽いキスをすると、美弥は唇を顎へと滑らせる。
美弥は顎から首へと唇を這わせ、喉仏をぺろっと舐めた。
「りゅう……」
耳へ息を吹き掛けるようにして、美弥は囁く。
「美弥……」
美弥は龍之介の耳たぶを甘噛みし、首筋を舐め下りた。
「っ……！」
微妙に反応するのが面白い。
「りゅうも、首弱いんだねぇ」
面白くて、美弥は何度も首にキスをする。
「っ……う、ふ……！」
龍之介の感じる声が、愛しかった。
「あれ……首しかしてないのに……？」
体に当たる熱い肉棒を、美弥は優しく握り締める。
「み……美弥だって」
勃起の先端を擦られ、龍之介は顔をしかめた。
「胸と首でぐっちょぐちょに濡らすくせに」
美弥は、くすりと笑う。
「お互い様だね」
そう言って美弥は、龍之介を愛撫しながら顔をそこへずらしていった。
乳首や脇腹へ丁寧に舌を這わせながら、腿の付け根へ行き着く。
茂みの中からこれでもかと言わんばかりに己を主張している肉柱の先端に、美弥は吐息を吹き掛けた。
粘液で濡れた亀頭が、ぴくりと反応する。
「ん……」
はぷっ
「っ！！」
美弥が先端に吸い付くと、龍之介はびくりと体を震わせた。
亀頭を舌先でちろちろと舐め回し、茎を唇で食みつつ歯をごく軽く当てて刺激する。
「んぅ、ん……」
肉棒を頬張りながら、美弥はもどかしげに腰を動かした。
ひたすら快楽を貪っていた龍之介だが、美弥の愛撫が散漫になって来たのでふと様子を窺う。
美弥はカリを口に含みつつ、片手を自らの股間へやっていた。
くちゅ、ちゅく……
耳を澄まさずとも濡れた音が聞こえて来て、龍之介はぎょっとする。
美弥が自らの手で、自分を慰めているのだ。
「み、美弥……」
「ん……はぁ……」
くちゅくちゅと隠微な音がして、龍之介は股間をさらに膨脹させる。
「……美弥。おいで」
堪らなくなった龍之介は、自分の顔の上へ跨がるように要請した。
「ん……」
美弥は素直に、龍之介の上へ跨がる。
たらたらと蜜を吐き出している秘花へ、龍之介は舌をあてがった。
「んふ……あ……ふ、あぅん……」
龍之介は濡れそぼった花芯を舌で割り広げ、思うさま貪り始める。
「我慢してたの？」
じゅじゅっと音を立てて愛液を啜り取ると、足元からなまめかしい声がした。
「だっ……て……」
とろりと蕩けた声で、美弥が答える。
感じているせいか、龍之介を扱く手がおぼつかない。
「きょっ……うは、りゅう、っに……かっ……んじてぇ……ほし……いもん……！」
健気な言葉に、龍之介は笑みを漏らした。
「僕は、二人で感じる方がいいな」
「んぁ、あ、ふあぁ！」
包皮ごと突起を甘噛まれて、美弥は龍之介の上にへたり込む。
「とは言っても……すぐにへたられるからなぁ」
「ま……まだ、だいじょぶ……だか、ら……」
力の入らない体だが美弥は必死で首を伸ばし、亀頭に吸い付いた。
「っん、ん……」
龍之介は美弥が感じ過ぎたりイッてしまったりしないように加減しながら、ゆっくり優しく愛撫を施す。
そして愛撫の中に、美弥の拡張を織り交ぜるのも忘れない。
「んぁ、んむ、ふうぅ……！」
それでも美弥にはきついようで、しばらくすると肉棒を吐き出して切なげに喘ぎ始めた。
「あ、はあぁ……！」
「た、堪らん……」
龍之介は呟き、小物入れからゴムを取り出す。
「美弥……」
「ん」
龍之介が着けようとして声をかけると、美弥は声を出して龍之介の上からどいた。
「あっ」
美弥が龍之介の手からゴムを奪い取り、包装を破る。
そのまま口で、するすると装着してしまった。
「ん……」
美弥が龍之介に向かいあってまたがり、ゆっくりと腰を沈める。