stand up to evil heart<少年時代・7-2
α「もうここには、用がなくてね。
天童夫妻にも。
だから、この研究所を爆破さしてもらうよ。」
竜「だったら、親を開放しろよ。
もう用はねーんだろ。」
α「元々生かす気なんてなかったんだよ。
あっ、でも、君は生かしてあげるよ。」
竜「意味がわかんねーよ…いいから手錠の鍵、渡せよ。」
竜がαにエアガンを向ける。
α「そんなもんで、俺は倒せないよ。」
竜を見ながら少し微笑む。
竜「なめるなよ。このエアガン、威力は銃と同等だ。」
竜も微笑む。
α「なに?」
αは驚いている。
ただのおもちゃだと思っていたから、そのままにしたのだろう?
竜「くらいやがれ。」
α「………………。」
【パンパンパンパンパン】
竜は、α目掛けて連射する。
竜「ふん。」
竜はまた微笑む。
α「くっ………………。
なんちゃって!」
αがものすごい早さで弾を避ける。
そして、目の前にα。
竜「何!?」
αがまた微笑む。
竜「ぐわぁ!」
αの回し蹴りが脇腹に入り、5m近く吹っ飛ばされた。
α「ふっふははははは。
君じゃ僕には勝てない。
親を見捨てて、逃げるがいい。
あと、15分でここは爆発する。」
竜「………はぁはぁ。くそ。」
脇腹に激痛。
力の差を見せ付けられた。
α「僕はそろそろ行かしてもらうよ。
……君は生きることができる。
そこの2人はもう無理だ。
手錠の鍵は僕が持っているからね。
親を助ける方法は時間内に僕を倒すことだ。
まぁ、君には無理だ。
それに僕はもう行くけどね。」
αは言葉を残し部屋を出る。
α「あっそうだ。」
αはドアの前で振り返り腕時計を竜に投げる。
竜「?」
α「それが、0になったら、爆発するから。
バイバイ。」
竜は立ちあがる。